6月27日 ストレスでも視力低下

「病は気から」。日本では昔から使われる言葉ですね。心と体の病気は、密接に関係していることがあります。

眼科でみられるのは、目に異常がなくてもストレスなどで視力が低下したり、視野が狭くなったりする症状です。“心因性視力障害”と呼ばれ、小学生低学年に多くみられます。

特に2人兄弟の上の子に多く、下の子に手がかかるなどで母親にかまってもらえない状態が続くと発症します。

本人に問診してもはっきりとは答えず、心の感受性が強いのでしょうか、「霊感が強いから」と思っている子もいます。

 

お母さんにお子さんのストレスについて説明し、家庭での対応を改めるとすぐに治る場合もあります。お母さんが抱っこしながら疲れ目などの目薬をさしてあげると、効果抜群ですよ。

(6月24日 中日新聞)

 

6月21日 イメージより目の保護を…

五月下旬、強い日差しの下、少年硬式野球チーム「名古屋リトル」の小中学生たちがキャッチボールで汗を流した。目には黒いサングラス。

今春から着用を勧めている野道輝夫監督は、「以前から安全を考えて、かけた方がいいと思っていた。ほかの指導者にも勧めています」と話す。

 

野道さんによると、野球におけるサングラスの効用は二つある。一つは紫外線。

金沢医科大の佐々木洋教授が2010年に香川県内の中学生320人の目の状態を部活動ごとに調査したところ、紫外線によって白目が黄色くなる「瞼裂斑(けんれつはん)」の初期症状が、野球部員の61.5%(屋内部活動の2倍ほど)に見られた。佐々木教授は「紫外線は白内障や翼状片の原因となる。子どものころから対策が必要」と指摘する。

 

もう一つはボールから目を保護すること。ボールが直撃すれば眼底骨折や失明の危険もある。相手チームの外野手が太陽光で打球を見失い、ボールが顔面に直撃したのを見て自分のチームで着用を決めたという野道さん。「特に今の子は外遊びが少ないからか、ボールを目で追えない子が多くて危険」とも話す。

 

高校・大学、社会人、プロは以前からサングラス着用が認められており、夏に開催される全日本中学野球選手権大会でも、今年から野手全員の着用を認めた。

日本リトルリーグ野球協会も数年前、「プレーに必要ならサングラス着用を認める」と規約に明記。以前はイメージが良くないとの考えがあり規約で禁止していたが、今は子どもの安全を考慮している。

規約で認められてからも「相手に失礼」などの意見はあるが、話す時には外すようにするなどけが予防の観点からの柔軟な指導が求められそうだ。

(6月17日 中日新聞)

6月15日 視線はモノを言う…

はっきりとした白目があるのは、実は人間だけってご存知でしたか?

チンパンジーなど人間以外の霊長類は、白目の部分の粘膜が黒く視線が目立ちません。これにより、天敵に行動を読まれにくいのです。

私たち人間の目は白目と黒目(瞳)がはっきり分かれ、その動きや視線で表情や印象を作り出します。会話がなくても、「目は口ほどに物をいう」とも言いますよね。

 

その視線が、さまざまな原因でずれてしまう事があります。

これを「斜視」と言い、内、外、上、下斜視などずれの方向で名称が異なります。

本来両目が同じ方向を向き、両目で物を見ることで奥行きや立体感を感じる機能が発達しますが、斜視だと立体感を感じる機能から視力まで悪い影響が出る場合があります。

小児の数%にあると言われ、学校検診でチェックをして治療を始めます。

大人は目の機能の発達に影響しないので多くの場合急な治療は必要ありませんが、見た目を悩んでいたり目の疲れが強かったりする場合は、見え方を補正するプリズム眼鏡や視線の向きを矯正する手術などの治療法があります。まずは眼科医にご相談を。

(6月14日 中日新聞)

6月15日 目を守って日食観察

日食の時に使うメガネ。太陽の光はとても強いので、目に届く光を減らす特別なフィルターを通して観察します。形はメガネとは限らないので呼び名は様々ありますが、国際的な基準を作る場所では「太陽直視観察用減光フィルター」と呼んでいます。

 

使われる材料の多くは硬いプラスチックで、光を通しにくくする方法は主に二つ。

一つはプラスチックに炭素などの黒い粉をまぜて、光を吸収させる方法。もう一つはアルミニウムを蒸発させてプラスチックの表面に薄くくっつけ、光を反射させる方法です。

 

日本にははっきりした決まりはありませんが、国際的基準や消費者庁の目安によって、目に見える光を0.003%以下(およそ3万分の1)に。目に見えない紫外線も同じく0.003%、赤外線は3%以下になるよう作られています。

 

太陽はとっても強い存在。専用でない下じき、ガラス板にろうそくで“すす”を付けたもの、写真のフィルムなど…で見るといいと聞いた事がある人はいませんか?絶対にマネをせず、専用の減光フィルタ―を使ってくださいね。また専用のメガネをしながらでも、望遠鏡や双眼鏡で観察するのは危険です。正しい知識で目に優しく観察しましょう!

(6月11日 朝日新聞)

6月10日 「誰にでもわかりやすく」

国内に300万人いるとされる色覚障害の人に配慮した、“カラーユニバーサルデザイン(CUD)”に取り組む企業や団体が増えているようだ。

 

「無印良品」を運営する良品計画(東京都)は5月、シャンプーなどの詰め替えボトルに取り付けるカラー識別リングを刷新。明るさを調整するなどの工夫で、色覚障害の人にも色の違いが分かりやすくした。

『識別が目的なのに、以前のリングは色覚障害者に不便だったと知った時は恥ずかしかった』と振り返るのは、社外で色覚障害について学んだデザイナーの白鳥裕之さん(32)。彼を中心に有志が勉強を重ねて販売にこぎ着け、ウェブサイトには喜びの声が寄せられている。

 

そのほか東京都の病院や駅などの公共施設でも、案内表示をCUDにする取り組みが広がっているようだ。2020年には東京五輪・パラリンピックも控えている。外国人旅行者や高齢者などすべての利用者に役立つよう、「誰にでも分かりやすく」が合言葉だ。

(6月7日 日経新聞)

6月10日 放置しないで!

眼科がとても混み合うのは、毎年学校検診の時期です。

裸眼視力が1.0未満だと、眼科で検査を受けるよう用紙をもらう子どもたち。

視力低下で最も多い原因は近視ですが、中には【仮性近視】の子もいます。

ピントを調節する毛様体筋が緊張し、一時的にけいれんしたようになっている状態です。長時間近くを見続けるとなりやすく、ゲームやスマートフォンの見過ぎが今問題視されています。

姿勢を正すなど生活習慣の改善に加え、毛様体筋の緊張を解く点眼薬を使った治療がありますが、数か月続けて効果がなければ近視になったと考え、必要に応じて眼鏡をかけます。

 

仮性近視は放置すると、やがて本当の近視になります。用紙をもらったら、早めに眼科を受診して下さいね!

(6月7日 中日新聞)

6月10日 他人のⅰPSで網膜移植

理化学研究所や京都大などのチームは6日、世界で初めて他人のⅰPS細胞から作った網膜の組織を患者に移植する臨床研究の計画を発表した。

 

計画では、失明の恐れがあり全国に推計70万人いる「加齢黄斑変性」の患者約10人を対象に、iPS細胞から作った網膜組織の色素上皮を移植する。

2014年の1例目の移植では患者自身のⅰPS細胞から作った色素上皮のシートを使い大きな問題はなかったが、培養や検査に約1億円、移植までに約11か月費やした。

今回は安全性確認が主で大幅な視力改善は見込めないが、患者自身のⅰPS細胞を使う移植と比べると費用や時間を大幅に減らせ、うまくいけば他の病気でもiPS細胞を使った治療が広がる可能性もあるという。

今後の可能性に注目したい。

(6月7日 朝日新聞)

6月10日 弱視補うIT技術

【レーザーアイウエア】は、弱視などの人を支援する特別な眼鏡。

内蔵したカメラの映像を網膜に直接投影させるというもので、裸眼視力には関係なく、0.5程度の視力が得られるという眼鏡です。

円錐角膜(角膜がとがる病気)や乱視など、角膜や水晶体といった“前眼部”の機能が落ち、眼鏡をかけても視力が0.5以下の人に効果的を発揮します。

持ち歩けるよう小型化やデザインの工夫も重ね、現在は医療機器として国の認定を受ける準備中なのだそう。

 

製品は川崎市の「QDレーザー」のもの。事業開発マネージャーの宮内洋宜さんは、『弱視を知られたくない人もいる。見た目が自然な形にし、少しでも生活をよくする製品として世に出したい。』と熱意を語ります。

(6月1日 中日新聞)

6月8日 はやり目に要注意!

はやり目は感染力の強いウイルス性の病気です。

感染すると一週間ほどの潜伏期間を経てかゆみ、充血、めやに、リンパ節の腫れなどが現れます。角膜まで炎症が広がる場合もあるので、早期の診断・治療が大切です。眼科では綿棒で結膜をこすり、数分で診断できるところもあります。

初夏からの流行が多いですので、これからの時期結膜炎症状の患者さんにはゴム手袋を付けて診察を行うことがあります。感染防止のためご理解くださいね…。

(5月31日 中日新聞)

6月8日 褒めて育てる盲導犬訓練

目の不自由な人の歩行を助ける盲導犬。

名古屋市港区の中部盲導犬協会では、1~2歳の約30頭の犬たちが暮らします。彼らを盲導犬へと育てる盲導犬訓練士は、一体どんなトレーニングをしているのでしょう?

 

武重良太さん(中部盲導犬協会)は、4頭の犬を担当する訓練士。それぞれの犬を毎日30分ずつ訓練しますが、性格の違う4頭の成果をどうあげられるか考える日々です。

訓練を約1年間続け、盲導犬として送り出せるのは10頭のうち3頭ほどの難関なのだそう。

「ストップ。座れ。」訓練犬のクッキーに指示を出す武重さん。クッキーがピタッと止まり座ると、「グッド、グッド、グッド」といってクッキーの顔を何度もなでます。

「一つの指示に従うたびに褒め、楽しく訓練するためです。人間も褒められるとうれしいのと同じ。」

 

街で働く盲導犬。思わず褒めてあげたくなりますが…彼らはお仕事中。「話しかけたり触ったり、じっとみたりしない」よう、武重さんも呼びかけます。盲導犬は賢いけれど、人間と同じようには言葉を話せません。彼らとの接し方を皆に伝えることも、訓練士の大切な役目なのです。

(5月22日 中日新聞)

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