6月15日 めがね購入前に 限科受診を

力の低下や視界がほやける等の見えにくさを感じるようになった時は、白内障や加齢黄斑変性など、病気が隠れている場合がある。

眼鏡店で行っているのは、眼の検査ではなく、視力のチェック。視力が落ちた原因を診断できるのは眼科医だけ。

新しい眼鏡で見えるようになり安心してしまうと、病気の早期発見と治療開始の遅れにつながるおそれもある。

 

また、店では最もよく見える度数で合わせることが多く、強くなりがちだ。

 

眼科医が検査や診断を元に、最適な度数をまとめた「眼鏡の処方箋」を出してもらうよう勧める。

「6月12日 中日新聞」

 

5月25日 ユニバーサルデザイン( UD )フォント

UDフォントは、目の不自由な人も含め、より多くの人が読みやすく、誤読されにくいように考慮した書体。

 

高齢化が進み、文字が読みにくいと感じる人が増えていることなどへの対応で、自治体の広報誌や鉄道の駅名標、商品表示、一部のパソコンの基本ソフト( OS )にも搭載されている。

 

濁点を大きくしたり「3」や「8」といった似た字は線の長さや角度を調節して違いを明確にしたりしている。

一方、強調して斜体にしたり、影などを付け加工して使うことで、かえって分かりにくくしてしまうことがあり注意が必要だ。

 

桜花学園大の柏倉教授(特別支援教育)は「UDフォントは読みやすい人が多く、不特定多数に渡す場合には適しているが、全てを解決できるわけではない」と指摘。

「発達障害や視覚障害のある人にはいくつか書体を示し、読みやすいものを選んでもらうと良い」と話し、常に相手の立場を考えた使用を促す。

「5月22日 中日新聞」

4月28日 緑内障 無自覚で運転危険

視神経が傷つき、視野が徐々に欠けていく緑内障。

 

高齢になるほど患者が増える病気だが、症状の進行がゆっくりなため、自覚がない場合も多い。

そういう人が車を運転すると、思わぬ事故につながる危険がある。

 

緑内障は日本人の失明原因として最も多い進行性の病気。

初期や中期は、見えない部分をもう片方の目でカバーできるため、視野欠損を自覚しないことが多い。

緑内障は点眼薬で眼圧を下げる治療を続ければ、進行を遅らせることができる。

 

事故を起こしたり巻き込またりしないよう、専門医は「年に一度、定期的な検診で早期発見を」と訴える。

 

「中日新聞4月28日」

 

4月24日 目の酷使 ドライアイ注意

PCやスマートフォン等の画面を見ながら行う

VDT作業で目を酷使している人は多い。作業中は瞬きの回数が減り、角膜の傷つきや目の乾き等目のトラブルが起きやすい。

ライオン(東京)が昨年9月、眼科医約100人に行ったアンケートでは、63%の医師が

「10年前に比べ、角膜上皮に傷のあるドライアイ患者が増えている」という認識をもつことが分かった。

このうち「スマホ普及が関係している」と答えた人は70 %以上に達した。

痛みや視力の低下などの症状が出て初めて受診する人が多いが、実は自覚のない「予備軍」も多い。

「中日新聞 4月21日」

 

4月21日 パラのクラス分け矛盾と苦悩

パラリンピックには、選手の障害の種類や程度によって有利不利が生じないよう、「クラス分け」が存在する。

スポーツをすることで障害が軽くなり、クラス変更によりライバルが増える選手がいれば、症状が進行したことでメタル獲得に近づく選手もいる。競技者としての幸せと、人としての幸せが一致しないこともある。

選手の成績、そして人生をも左右する障害のクラス分けは、細分化によって選手の出場機会を守り、公平性を確保している。

競技の視野を広げ、自らの可能性に挑む人々を増やした、という点では必要な仕掛けだといえる。

東京開催が決まり、国内では選手の雇用や待遇面が一気に良くなり、「パラバブル」という言葉も生まれた。共生社会への社会的関心も高まり、来年の祭典はこれまでにない注目度となるだろう。

 

「朝日新聞 4月20日」

視覚障害者募る不安

慣れない場所への外出に付き添うへルバーは、体を寄せて歩く。距離が近いことから感染を恐れるヘルバーもいて、確保できない例が出てきた。手すりや壁を触りながら自力で歩くことも多く、除菌用の液体石鹸などは必須だが、品薄だ。

福祉団体に頼み登録ヘルバーに来てもらう

「同行援護」、生活に欠かせない人が多い。しかし、ヘルバー自体が外出を嫌がったり、逆に感染源としてうつさないか不安に感じたりしており、障害者側も強く求められず外出しづらくなっている。

車は運転できず遠くの店に行けない人は、消毒などの入手にも苦労している。

「4月 15日、中日新聞」

3月25日 認知症知る25冊

中川区の中川図書館は、認知症への理解を深める本、25冊を紹介するブックリストを作った。

区内の高齢者施設で働く介護福祉士や、いきいき支援センターの職員らがイチ押しの本を選定。疾患の知識を深め、当事者や家族介護者の思いにも沿う本が揃った。

高齢化が進み、認知症に対する悩みや問題も増える中、住民全体の理解を深めたいと企画した。

認知症にまつわる小説やノンフィクションは、介護などさまざまな角度から取り上げた本が出版されているが、認知症の人や家族も多く来院する図書館で、どんな本を選べはいいか分からない人たちのヒントになればとリストを作成。

同館で配っているほか、市図書館ホームページの「その他お知らせ」からダウンロードできる。

325日、中日新聞」

2月25日 視覚害者移動支援 ロボ開発へ

視覚障害者でも自由に街を歩けるようにしようと、人工知能(AI)を搭載したスーツケース型の案内ロボットの開発を日本IBMなど5社が始める。

IBMフェローで、自らも視覚障害がある浅川智恵子さんの発想から生まれた研究を、企業の枠を超えて実用化することをめざす。

スーツケースにはAIの他、センサーやカメラ、電源などを搭載する。

障害物を認識して触覚で伝える・友達が近づいてきたことなどを音声で伝える・・・などして障害者の目となって移動を助ける。

ますは商業施設や空港など屋内で使えるようにし、将来的に屋外での案内もできるようにしたい考えだ。

「朝日新聞 2月20日」

2月25日 「点字名刺」使い 印象も浮き出る

知的障害者らの就労支援をしている水戸市のNPO法人「ボイス社」が作る、表面に点字が打ち込まれた点字名刺がじわりと広まっている。

「どこで作ったか聞かれた」 「話題づくりにいい」と好評で、担当者は「東京五輸・パラリンピックもあり、多くの人に使ってほしい」と期待している。

ボイス社が点字名刺を手がけるようになったのは02年。会社や個人から受注し、通所する知的障害者らが、名前や会社名、電話番号を1枚ずつ機械で打ち込む。慎重さと集中力が求められる作業だが、熟練者になると、100枚を10〜1 5分ほどで打てるという。名刺の代金は障害者の賃金となる。

「朝日新聞2月 1 9日」

 

2月17日 正しい医療情報をどう選ぶべきか

インターネットを使えは誰でも情報を拾うことができる時代。

またネット以外にもテレビ、新聞、広告、口コミなど医療情報は色々なところにあふれています。

膨大な検索結果の中には正確でない内容も交じっていることもあります。

聖路加国際大の中山和弘教授はネットの医療情報の信頼性を見極めるポイントとして5つ挙げています。

① か 書いた人は誰か?

② ち 違う情報と比べたか?

③ も 元ネタは何か?

④ な 何のためにかかれたか?

⑤ い いつの情報か?

これらが確認できないものを「価値もない」としています。

医療健康情報は集めただけでは終わりではありません。どの病院を受診し、どんな治療を選択するのかなどの決定が伴います。必要に応じて専門科にも相談しながら進めていきましょう。

「朝日新聞 2月8日」

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