1月22日 ボールの動き手で体験

2020年東京オリンピックに向け、ブラインドサッカーの試合展開を視覚障害者の観客にも分かりやすく伝えようとするシステム作りがすすんでいる。広告大手の電通などが設立した団体が、ボールの動きを手で触れて体感できる装置を開発し、東京パラでの導入を目指している。

その装置は、観客席で視覚障害者がイヤホンで実況を聞きながら、箱のようなものに両手をおくことでボールの動きを追えるという。箱の上には約1 1×l 5センチでサッカーのピッチが表現されており、2台のカメラで撮影したボールの位置情報が試合中リアルタイムで転送され、ボールに見立てた突起が動き回るのを手で感じ取る仕組みだ。

将来的にはパラスポーツ以外のサッカーやラグビーなどの球技でも、観戦の補助ツールとなることを見据えている。

「日本経済新聞・12 0日」

1月20日 ネットで視覚バリアフリー

米国でレストランやホテル、 商業施設などでインターネットを利用した視覚障害者のバリアフリー対策が広がっている。 大手宅配ピザチェーンがネットの注文サイトを盲人も使えるような仕様にしていなかったことで訴訟が起きたのを背景に、ネットを障害者も平等に利用できる権利の保護に動き出した。

米企業間では近年サイトのデザインをする際に視覚障害者向け規格に従う会社が増えている。 全盲の人もネットの視覚情報をすべてキーポードとスピーカーを使って音声として入手できるようにするものだ。このような取り組みを「ウエブアクセシビリティー」と呼び、各国の対応はまちまちで訴訟が起きて初めて対応する企業も多い。

今年、東京五輪・パラリンピックが開催される日本では世界中から障害者のアスリートや観客が集まるだけに、受け入れ態勢の強化が求められる。東京五輪の公式サイトでは「ウエブアクセシビリティー方針」というべージがあり、障害者も情報を得られるように対応している。

「日本経済新聞・11 5日」

1月17日 生保、白内障手術を対象外に

生命保険会社の医療保険の「先進医療保障」で4月以降、白内障手術が対象外となる見通しだ。

白内障は高齢者がかかりやすく、「多焦点眼内レンズを用いた水晶体再建術」と呼ばれ、濁った水晶体の代わりにレンズの一種を入れる。 60~70万円ほどと高額だが、生命保険の先進医療特約は月数百円の上乗せで済むこともあり、がん保険のような加入後保障を受けられない「待ち期間」もない。 施術者は急増、5年前の5倍近くにもなっており、ある大手生保は先進医療特約の支払い件数の約9割がこの手術だった。

こうした負担の重さから厚生労働省の審議会は先月、先進医療から外すと決定。契約日にかかわらず4月以降は保険金支払いを受けられないため、注意が必要だ。

 

「1月15日 朝日新聞 」

 

1月7日 近視見逃さない小中学校で機械測定

スマートフォンやタブレット端末の普及を背景に、裸眼視力が1、0未満の子どもの割合が国内で過去最多を更新したことを受け、国は近視など目の状態を機械で測定する実態調査を2020年春にも、小中学生を対象に初めて実施する。

国は学校保健統計調査を始めた1979年度以降、学校ではランドルト環と呼ばれるC形のマークによる検査を行っている。しかし、この検査では遠くが見えにくい理由が近視なのか遠視なのかが判別できない。新たな検査では機械をのぞき込んで目の機能を測定する専用の装置を使用。近視の原因になる目の表面から網膜までの長さの伸びや屈折度数、乱視の有無などを調べる。

「1 2月2 9日 中日新聞」

1月7日 目の病恐れず 区間新

2、3日に行われた東京箱根間往復大学駅伝で創価大が9位に入り、初のシード権を獲得した。会心の走りで立役者となったのは1 0区のアンカーを務めた2年の嶋津雄大。目の病気というハンディを背負いながら、1時間8分40秒の区間新記録を樹立した。

暗所で見えにくくなる「網膜色素変性症」を生まれつき抱え、冬場は日暮れが早いため高校までは思うように練習がつめなかったが、発光ダイオード(LED)照明などの設備が整った創価大に進み、思う存分走れる環境を得て才能が花開いた。
嶋津は「自分でもできることを見せれば、 一歩踏み出せる人もいるんじゃないかな」 と少し誇らしげにほほえんだ。
「1月4日  中日新聞」
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