6月15日 視線はモノを言う…

はっきりとした白目があるのは、実は人間だけってご存知でしたか?

チンパンジーなど人間以外の霊長類は、白目の部分の粘膜が黒く視線が目立ちません。これにより、天敵に行動を読まれにくいのです。

私たち人間の目は白目と黒目(瞳)がはっきり分かれ、その動きや視線で表情や印象を作り出します。会話がなくても、「目は口ほどに物をいう」とも言いますよね。

 

その視線が、さまざまな原因でずれてしまう事があります。

これを「斜視」と言い、内、外、上、下斜視などずれの方向で名称が異なります。

本来両目が同じ方向を向き、両目で物を見ることで奥行きや立体感を感じる機能が発達しますが、斜視だと立体感を感じる機能から視力まで悪い影響が出る場合があります。

小児の数%にあると言われ、学校検診でチェックをして治療を始めます。

大人は目の機能の発達に影響しないので多くの場合急な治療は必要ありませんが、見た目を悩んでいたり目の疲れが強かったりする場合は、見え方を補正するプリズム眼鏡や視線の向きを矯正する手術などの治療法があります。まずは眼科医にご相談を。

(6月14日 中日新聞)

6月15日 目を守って日食観察

日食の時に使うメガネ。太陽の光はとても強いので、目に届く光を減らす特別なフィルターを通して観察します。形はメガネとは限らないので呼び名は様々ありますが、国際的な基準を作る場所では「太陽直視観察用減光フィルター」と呼んでいます。

 

使われる材料の多くは硬いプラスチックで、光を通しにくくする方法は主に二つ。

一つはプラスチックに炭素などの黒い粉をまぜて、光を吸収させる方法。もう一つはアルミニウムを蒸発させてプラスチックの表面に薄くくっつけ、光を反射させる方法です。

 

日本にははっきりした決まりはありませんが、国際的基準や消費者庁の目安によって、目に見える光を0.003%以下(およそ3万分の1)に。目に見えない紫外線も同じく0.003%、赤外線は3%以下になるよう作られています。

 

太陽はとっても強い存在。専用でない下じき、ガラス板にろうそくで“すす”を付けたもの、写真のフィルムなど…で見るといいと聞いた事がある人はいませんか?絶対にマネをせず、専用の減光フィルタ―を使ってくださいね。また専用のメガネをしながらでも、望遠鏡や双眼鏡で観察するのは危険です。正しい知識で目に優しく観察しましょう!

(6月11日 朝日新聞)

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