2025.07.04
7月4日 見えない人も見える人も 感じて料理
目が見えなくても、一人で調理ができるし、過程を楽しめる。「見えなくなったからこそ出会えた料理の楽しみ方を、見える人にお裾分けしたい」。そんな思いで発信する人がいる。
「料理大好きのみき」こと声楽家の川端美樹さん。弱視だったみきさんが視力を失ったのは、広島の実家を離れて通っていた特別支援学校高等部のとき。寮で一人暮らしで、その頃から料理を始めた。
いまは視覚障害者がある夫と二人暮らしで、毎日弁当を作る。食品のパッケージのなかには、形など触っただけで判別できないものも。そんなときは文字は画像などを音声で伝えてくれるアプリを起動し、スマホをかざして読む。
「もし、当事者が料理をしたがっていたら、周囲はできるだけ手を出さず、挑戦させてあげてほしい。怖がらずやってみる。失敗は改良の糸口。何事もなれです」
2025年7月4日 朝日新聞
投稿日:2025年07月04日