6月10日 「誰にでもわかりやすく」

国内に300万人いるとされる色覚障害の人に配慮した、“カラーユニバーサルデザイン(CUD)”に取り組む企業や団体が増えているようだ。

 

「無印良品」を運営する良品計画(東京都)は5月、シャンプーなどの詰め替えボトルに取り付けるカラー識別リングを刷新。明るさを調整するなどの工夫で、色覚障害の人にも色の違いが分かりやすくした。

『識別が目的なのに、以前のリングは色覚障害者に不便だったと知った時は恥ずかしかった』と振り返るのは、社外で色覚障害について学んだデザイナーの白鳥裕之さん(32)。彼を中心に有志が勉強を重ねて販売にこぎ着け、ウェブサイトには喜びの声が寄せられている。

 

そのほか東京都の病院や駅などの公共施設でも、案内表示をCUDにする取り組みが広がっているようだ。2020年には東京五輪・パラリンピックも控えている。外国人旅行者や高齢者などすべての利用者に役立つよう、「誰にでも分かりやすく」が合言葉だ。

(6月7日 日経新聞)

6月10日 放置しないで!

眼科がとても混み合うのは、毎年学校検診の時期です。

裸眼視力が1.0未満だと、眼科で検査を受けるよう用紙をもらう子どもたち。

視力低下で最も多い原因は近視ですが、中には【仮性近視】の子もいます。

ピントを調節する毛様体筋が緊張し、一時的にけいれんしたようになっている状態です。長時間近くを見続けるとなりやすく、ゲームやスマートフォンの見過ぎが今問題視されています。

姿勢を正すなど生活習慣の改善に加え、毛様体筋の緊張を解く点眼薬を使った治療がありますが、数か月続けて効果がなければ近視になったと考え、必要に応じて眼鏡をかけます。

 

仮性近視は放置すると、やがて本当の近視になります。用紙をもらったら、早めに眼科を受診して下さいね!

(6月7日 中日新聞)

6月10日 他人のⅰPSで網膜移植

理化学研究所や京都大などのチームは6日、世界で初めて他人のⅰPS細胞から作った網膜の組織を患者に移植する臨床研究の計画を発表した。

 

計画では、失明の恐れがあり全国に推計70万人いる「加齢黄斑変性」の患者約10人を対象に、iPS細胞から作った網膜組織の色素上皮を移植する。

2014年の1例目の移植では患者自身のⅰPS細胞から作った色素上皮のシートを使い大きな問題はなかったが、培養や検査に約1億円、移植までに約11か月費やした。

今回は安全性確認が主で大幅な視力改善は見込めないが、患者自身のⅰPS細胞を使う移植と比べると費用や時間を大幅に減らせ、うまくいけば他の病気でもiPS細胞を使った治療が広がる可能性もあるという。

今後の可能性に注目したい。

(6月7日 朝日新聞)

6月10日 弱視補うIT技術

【レーザーアイウエア】は、弱視などの人を支援する特別な眼鏡。

内蔵したカメラの映像を網膜に直接投影させるというもので、裸眼視力には関係なく、0.5程度の視力が得られるという眼鏡です。

円錐角膜(角膜がとがる病気)や乱視など、角膜や水晶体といった“前眼部”の機能が落ち、眼鏡をかけても視力が0.5以下の人に効果的を発揮します。

持ち歩けるよう小型化やデザインの工夫も重ね、現在は医療機器として国の認定を受ける準備中なのだそう。

 

製品は川崎市の「QDレーザー」のもの。事業開発マネージャーの宮内洋宜さんは、『弱視を知られたくない人もいる。見た目が自然な形にし、少しでも生活をよくする製品として世に出したい。』と熱意を語ります。

(6月1日 中日新聞)

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