5月13日 アレルギーとペット

スギ花粉の時期以外でも、目のかゆみを訴えて眼科を訪れる人は意外と多くいます。

ブタクサ、ヨモギなどの花粉のほか、ほこりも大きな原因になるからです。

ほこりは医学用語でハウスダスト。カビ、ダニとその死骸やフン、人や動物の毛・フケなどを指します。

特に最近は室内でペットを飼うケースが増え、ぜんそくを引き起こすこともあります。中でも猫の毛は細く、原因になり易いです。

 

動物好きには酷かもしれませんが、アレルギーの何よりの予防は原因を遠ざけること…。

飼うのをあきらめるか、ペットの居場所を限定して清潔さを保つことが大切です。

他にも、気密性の高い住居ではダニの繁殖しやすいカーペットをフローリングに替える。こまめに掃除し、定期的に寝具を干す。 …などなど部屋の環境改善を心がけましょう。

 

(5月10日 中日新聞)

5月13日 近視は「病気」

近視は目の病気なのでしょうか。

サバンナで狩猟生活を送る人々と違い、先進国においては近くを見ている事が多く遠方が見えなくても暮らしていけます。老眼になっても近視の人は近くが見えるのであまり不自由しませんし、近視は生活環境に即した進化の一過程ともとらえられます。

 

しかし、近視に伴う目の病気は少なくありません。

例えば「網膜剥離」。近視で眼球が大きいと、網膜も薄くなり剥離が起きやすいのです。

「緑内障」や、目の中心部の病気で高齢者に増えている「黄斑変性」なども、強度の近視がある場合若くても罹患率が上がります。

 

近視があると視力に関係する重篤な病気にかかるリスクが高まり、またコンタクトレンズを装用する場合においては角膜への障害を誘発しやすくなります。

これらの点からすると、近視も目の病気と言えるでしょう。

メガネをかければよく見える人も、40歳を過ぎたら眼科で検診を受ける事がお勧めです。

 

(4月26日 中日新聞)

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