8月27日 金環日食観察で80人が眼底に異常

日本眼科学会は8月25日、横浜市で開かれた金環日食シンポジウムで、5月21日の金環日食を観察した後、目に違和感があり眼科を受診した人は全国で約1000人、うち80人は目に異常があったと公表した。 

眼科医からの報告を集計したところ、裸眼で観察した人が多く、90%近くは1日以内~数日程度で症状が消えたが、12%は症状が継続。視野の異常やゆがみを感じる人もいた。

眼底異常と症状継続の人は、日食網膜症になった可能性も考えられている。

受診者は中高年が多く、都道府県別では愛知が172人と最多となり、次いで東京、茨城、栃木、千葉の順だった。

※    日食網膜症…日食を直視することで太陽の強い光線が目に入り、網膜障害をきたす。   
           目に痛みや熱さを感じたり、疲労感やめまいが起こったりすることもある。
           網膜の細胞が受けた損傷程度によっては、視力低下が起こり、視野
           中央に中心暗点が残ることもある。

(中日新聞8月27日)

8月24日 処方箋の期限、ご存知ですか?

今回は、病院等で渡される院外処方箋について。
<院外処方> 2011年度の院外処方率は65・3% (厚労省)と年々増えてきている。「かかりつけ薬局」を決めることによって、他の病院で出た薬や市販薬などとの重複や飲み合わせをチェックできるというメリットがある。

しかし・・・
薬局で薬をもらうために必要な処方箋には、「交付日を含めた4日間」という使用期間がある。だが、実際あまり知られていないのが現状となっている。

 <なぜ使用期間があるの?>
医師は患者の症状に応じて薬を処方しており、日がたつと症状が変わり、
分量などが安全、有効でなくなる恐れがあるため。
ただし、長期の旅行など特別な事情がある場合、医師の判断で延長できる。

<万が一、期限が過ぎてしまったら>
・再度受診
・自己負担で再発行(医師の判断による) 
⇒ しかし不要な医療費や再発行による処方箋料(全額自己負担)が発生してしまう!

★      薬の受け取りは、できるだけ受診当日に。
   やむ終えず翌日以降になる場合は、使用期限の確認を!

 

中日新聞 (8月23日)

8月23日 ロービジョンケアで、雇用率UPをはかる。

●ロービジョンとは…良い目の視力が0.5未満である状態。全国で推定165万人。
          糖尿病患者が併発する網膜症や、緑内障、網膜色素変性症などの
          病気によって視力が低下する場合が多い。

●ロービジョンケアとは…リハビリや訓練を通じて日常生活の支障を軽減させること。

【主な取り組み】
・拡大鏡など、その患者にあった補助具を医師や視能訓練士が選び、使用方法を指導。
・日常動作(歩行や階段の昇降、電車の乗り降り)の訓練。
・点字の練習や、音声読み上げソフトを利用したパソコンによる職業訓練/就労指導

→→→働きたいと考える視覚障害者の増加や、企業に義務づけられる障害者雇用率の
   引き上げを追い風に、今後障害者雇用がさらに進むかもしれない。

   ※ロービジョンケアに携わる眼科医は現状まだ少ないが、厚生労働省では
    今後ロービジョンケアを可能とする医師を増やし医療の質を高める意向を
    示している。

(日経新聞8月23日)

8月23日 ~視覚障害柔道で金メダルを狙う~

ロンドン・パラリンピックの開幕が今月の29日に迫っています。
そこで今回、愛知県出身の選手である広瀬選手をご紹介します。

広瀬誠選手(35)は、西尾市出身。高校二年のときに、視覚神経の病気である
「レーベル病」と診断されました。2.0あった視力はたった二カ月で0.2へ。

本が読めなくなり、将来自動車の運転もできないだろうと絶望にうちひしがれる中
好きな柔道だけはあきらめずに続けていたそうです。

岡崎盲学校の盲学校教員になるためにその後筑波大理療科へ進学。大学生になっても教員試験の勉強と柔道を両立し、2004年には名古屋盲学校の教員になりました。

現在も職場に近い田代道場(名古屋市千種区)で稽古にいそしんでおられるそうです。

 アテネでは銀メダルでしたが、北京では7位。減量に苦しみ一度はパラリンピックを断念しようとさえ思ったことも。しかしやはり「勝ちたい」という思いが強く5月の選考会決勝で勝利し、「やるからには金」と公言しているそうです。ぜひ応援しましょう。

 中日新聞(8月23日)

8月17日 50代以上で急増!網膜の病気

[代表的な網膜の病気]

 ≪加齢黄斑変性≫
ものを見る中心部(黄斑部)に異常をきたす病気。
[症状]ものが歪んで見える、中心部が暗く見える、視力低下
   ⇒5mm方眼紙を見ると、片目ずつ見たとき線が歪む

 [原因]喫煙、食生活の欧米化、遺伝子によるものなど。
   ⇒年齢を重ねると起こりやすくなる。中高年になったら、定期的な眼科受診を!! 

[治療法]投薬が現在では一般的。薬以外に、サプリメント「オキュバイト」を飲む方法も。

 ≪糖尿病網膜症≫
加齢黄斑変性と並んで患者が多く、中途失明原因では緑内障に次ぐ2位。
[症状]初期は自覚症状がないことが多く、急激に視力が低下する。

[原因]血糖値が高い状態により網膜の血管が緩むことで起こる病気。
   ⇒糖尿病を患っている方は、半年~1年に1回の眼科受診を!! 

≪網膜色素変性症≫
暗い所で見づらくなったり、視野が狭くなる病気。定期健診を受け、緑内障や白内障などの合併症に備えることが大切。

≪網膜剝離≫
虫のようなものが見える飛蚊症や、光のないところで光が見える光視症など。視野が欠けたり視力低下につながる場合もあるので、何かおかしいと思ったらすぐ眼科へ。

 (8月17日/日経新聞)

8月6日 お子さんが「調節緊張」と診断されたら

■調節緊張とは?
└→目のピントを合わせるために水晶体を動かす筋肉が緊張すること。
  こうなると、ピントが合わずものが見えにくくなります。

■原因は?
└→①近視が原因の場合。近視で見にくいのに頑張って見ようとすると緊張します。
  ②視力検査自体にストレスを感じている場合。近視の有無は、デリケートな子供の
   場合は特に注意を要します。

――よって、お子さんがもし「調節緊張」と診断されても、
   必ずしもすぐ眼鏡が必要という訳ではありません。

しかし近視が原因の場合ですと、
正しく検査をした近視用の眼鏡が必要になりますから眼科でよくご相談ください。

中日新聞(8月6日)

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