6月8日 もっと身近に!読書の新スタイル

視覚障害者が読書をより身近なものにできるよう、様々な新しいサービスが生み出されています。

日本点字図書館と国立国会図書館は4月、共同で視覚障害者向け電子書籍の開発に乗り出しました。国会図書館の蔵書を、“テキストDAISY”という規格を使ってデジタルのテキストに変換するというもので、弱視の人でも読みやすいよう文字の拡大・白黒反転・合成音声による文章の読み上げなどの機能をつける計画。電子書籍は点字書籍と比べ製作時間が大幅に短縮でき、新刊を早く読みたい人の期待にも応えられるといいます。

根強い需要をもつ紙書籍においても、NPO法人大活字文化普及協会が「大活字図書・上方制作センター」を昨年設立。独自のノウハウで製作を進めるほか、新潮社・小学館などの出版社が「日本オーディオブック協議会」を4月に設立し、本を『聴く』新たなスタイルの普及を目指しています。

普及に向け動き出したこれらのサービス。視覚障害者だけでなく高齢者や目が見える人にとっても、読書をより身近なものにするかもしれません。

(日本経済新聞 5月15日)

5月18日 緑内障検査で事故予防!?

本格的な高齢化社会となり、交通の便が行き届いていない地方では高齢ドライバーも増えているが、それに比例し事故も多発している。

中には重症の緑内障患者であっても車の運転が欠かせず、視野狭窄(きょうさく)による安全確認不足が原因と疑われる自動車事故を起こす事例もある。

外来診療で「信号やウィンカーが見づらい」「突然横に車が出てきてびっくりした」など、運転に対する不安を聞くことも多い。

緑内障は、何らかの原因で視神経が傷つき、視野が徐々に狭くなる疾患で、日本では失明の原因疾患の第1位である。40歳以上の有病率は5・0%、推定患者数は約350万人とされている。40代では有病率が2・2%だが、80歳以上では11・4%と加齢とともに高くなり、高齢者の代表的な目の疾患といえる。ゆっくり進行するため自覚症状に乏しく、病気に気づくのも遅れるため、9割が無自覚・未治療とされる。

 

視野が狭くなると、信号や交通標識の確認、左右からの飛び出しなどの危険予知が困難になる。ホンダの協力で視野狭窄患者用のドライビングシミュレーターが開発され、緑内障患者に試したところ、視野障害度が高いほど事故のリスクが高くなった。

しかし、普通運転免許の取得・更新にあたっては両眼の視力が0・7以上、かつ一眼の視力が0・3以上なら視野検査が行われず、緑内障によって著しく視野狭窄になっていても、免許の取得・更新が可能であるのが現状だ。

緑内障による視野狭窄は、治療により改善することはない。しかし、多くの場合は早期に発見できれば進行を遅らせることができ、生涯にわたり見づらさを自覚することなく過ごすことが十分可能である。また、大多数は自分の目の状態を知り、注意をすることで、自動車事故のリスクを減らすことができる。

2060年には、人口の4割が65歳以上という超高齢社会に突入すると見込まれる。高齢ドライバーの事故を減らす対策の一つとして、40歳を超えたらまずは眼科で検査を受けることをおすすめしたい。

(朝日新聞 5月13日)

5月18日 紫外線、子どものうちから対策を

春から夏に向けて強くなる紫外線。肌と同様に注意したいのが目への影響だ。

専門家は「将来の眼疾患を予防するため、小児期から十分な紫外線対策を講じてほしい」と注意を呼び掛けている。

▼ 「アフリカ人は視力がいい」はウソ!?

金沢医大 の佐々木洋教授(眼科学)は、東アフリカのタンザニアで紫外線と眼疾患の関係を探る疫学調査を実施した。タンザニアの小中高校生計231人を対象に裸眼視力を調べると、93・6%が1・0以上の良好な視力だった。ところが、紫外線が原因とされる眼疾患の一つ「瞼裂斑」の症状の有無を調べると、中高生で100%、小学生を含めた全体でも実に97・3%が既に発症していた。これは23・0%だった日本の4・2倍と予想以上の多さだ。さらに、こうした環境にさらされ続けた40歳以上の937人を対象に調べたところ、年齢が上がるにつれて裸眼視力0・3未満の低視力の人や失明した人の割合がどんどん高くなり、60代では37・4%、70代以上では74・6%に達した。70代以上の低視力が9・9%の日本とは対照的な結果となった。

▼ 紫外線と「瞼裂斑」「白内障」の関係

瞼裂斑は白目の表面を覆う結膜のタンパクが変性し、黄色っぽく変色したり盛り上がったりする病気。充血や局所的なドライアイの原因となり、放置すると、結膜が黒目部分に覆いかぶさる「翼状片」という病気につながる恐れもある。赤道に近いタンザニアの紫外線強度は日本の2倍以上。

屋外での活動時間が長く、めがねやコンタクトレンズの使用率が非常に低いため、タンザニアの子どもの目が浴びる紫外線量は、日本の3・3倍に上る。

さらに、目のレンズに当たる水晶体が中心部分(核)から白く濁ってくる「核白内障」が年齢とともに急増。紫外線によって白内障が早く発症したことで、水晶体が硬くなりピントが合わせにくくなるため、老眼も早い時期から始まっていることが分かった。「日本人でも目に大量の紫外線を浴びれば、タンザニア人と同じことが起こり得る」と佐々木教授は警告する。

▼ 対策は?

つばの広い帽子や紫外線カットの眼鏡、サングラス、コンタクトレンズが有効。紫外線の強い屋外で長時間遊ぶときは、これらを併用することでより高い予防効果が得られる。ただし、眼鏡はデザインによっては、顔と眼鏡の隙間から紫外線が入り込んでしまうことも。また、色の濃すぎるサングラスは視界が暗くなるため瞳孔が大きく開き、側面からの紫外線が水晶体に直接ダメージを与える可能性があるので、注意が必要だ。

(北海道新聞 4月30日)

5月16日 ちゃんと守って!中高生のコンタクト。

コンタクトレンズを使用する子どもたち…。2012年の時点でコンタクトユーザーは高校生27・7%、中学生7・3%、小学生0・2%(日本眼科医会調べ)と、中高生を中心にその割合は年々増加。その一方でトラブルの多さもわかっています。同調査の「治療を受けて治った病名」は中高生ともにアレルギー性結膜炎…4割、角膜の傷…2~3割に上り、重い視力障害になりかねない“角膜潰瘍”や“角膜炎”に進んでいた例もありました。

近年、レンズの酸素透過性は上がってきていますが、装用することで角膜への酸素供給量は減少します。決められた時間と期間を守らずに装用したり、レンズの洗浄が不十分だったりすると、角膜の傷や感染症・アレルギー反応などを引き起こしかねません。

特にソフトコンタクトでは眼の症状を自覚しにくいことが多く、使用するには眼科専門医の検査を定期的(3か月ごと)に受ける事が必須です。今中高生の間では、「受診するのは最初だけ」であったり、人気の高いいわゆる「カラコン」をネットで購入したりする人が多いという現状があります。

正しく使えば利点の多いコンタクト。保護者と子どもの両者が、装用のリスクを正しく理解しておくことが大切です。

                              (5月2日 朝日新聞)

4月20日 緑内障、早期発見への近道とは!?

進行すると失明につながる緑内障について、東北大学の中沢徹教授らは眼球の奥の組織を観察することで、より正確に診断できる可能性を突き止めた。

研究グループは、眼球の奥で視神経と眼球がつながる部分にある「篩状板(しじょうばん)という組織に注目した。

健康な人と早期の患者、進行している患者のそれぞれ20人ほどで厚みに違いがあるかを観察すると、病状が進行するに従って厚みが薄くなった。

緑内障は、気づかないうちに発症している人も多い。眼球にかかる眼圧の高さから見つかることもあるが、日本人では眼圧が正常でも緑内障になる人もいるため、注意が必要だ。

 (日経新聞 4月16日)

4月7日 近視の発症に関わる物質を発見!?

遠くが見えにくくなる「近視」の発症に関わる遺伝子の変異を京都大のチームが突き止め、英科学誌電子版に発表した。

そもそも、近視はアジア人に多いとされ、強度の近視になると失明の恐れもある。

これまで複数の遺伝子が発症に関与すると報告されているが、完全な予防法はなく、発症の詳細な仕組みも不明。

 

今回、強度近視の日本人患者約千人の遺伝子を解析したところ、約32%の患者で、網膜の血管形成に関わる遺伝子「WNT7B」に特定の変異があった。

一方、近視でない約1900人では変異があったのは約29%で、チームは「調査対象者が比較的多く、統計的には大きな差」と判断。

近視の発症には、この遺伝子が作り出すWNT7Bタンパク質が関与するとみている。

また、実験でマウスを近視の状態にすると、角膜と網膜でWNT7Bタンパク質の量が増えることも確認した。

 

チームの山城健児講師(眼科学)は「この遺伝子がどのように近視に関わるかを解明し、予防や治療法の開発につなげたい」と話す。

 

(日本経済新聞 3月31日)

3月25日 国で花粉症対策、課題も…

今や国民病とも呼ばれる花粉症。花粉量を一般のスギと比較して1%以下に抑えた改良スギを普及させるべく、林野庁が本腰を入れたようです。

林野庁が新年度予算案に盛り込んだのは、従来のスギから改良苗木へ植え替える場合に支給される補助金。伐採、除去、植栽などの経費に対し国と都道府県が合わせて約7割を負担し、改良苗木の供給量を引き上げたい考えです。

花粉症対策の苗木は今までにも供給されてきましたが、その成長性に対する懸念や林業の低迷が逆風となり現在は全体の約1割にすぎません。林野庁は今後、苗木の成長性の高さを訴えるなど啓発活動にも力を入れるとしています。補助金制度に加え、林業現場での理解と協力を得られるかが鍵となりそうです。

                             (中日新聞 3月13日)

3月25日 目に有害!? 紫外線を防ぐには… 

春になり暖かい日が続いています。でも油断は禁物。
太陽の紫外線は目に有害があるので、気をつけなければなりません。

▼ 紫外線とは?
太陽の光はさまざまな波長の光が集まっています。目に見える可視光は紫や青、赤などに分けられますが、波長が一番短い紫よりも、さらに波長が短くて目に見えない光を紫外線といい、英語の「ウルトラバイオレット」の頭文字をとって「UV」とも呼ばれます。

▼ なぜ有害?
光は波長が短いほどエネルギーが高く、人の皮膚や目に悪い影響を与えます。
紫外線はさらに細かく分けられますが、そのうち「A波(UVA)」と「B波(UVB)」は、目に入ると角膜や水晶体で吸収されることによってダメージを与えます。
UVAはわずかに網膜にも届き、角膜変性症や白内障の要因になることも。

▼ 予防法は?
紫外線は、「UVカット」の眼鏡で防ぐことができます。
色は関係なくUVカットのレンズなら、透明な近視や乱視用のレンズでも同じような効果があります。このような紫外線吸収剤が混ぜ込まれているものを購入するようにしましょう。
また、眼鏡と顔の間から入る紫外線をより防ぐには大きいフレームがおすすめ。
ちなみに、色つきレンズは可視光、つまり「まぶしさ」を減らす効果もありますが、UVカットでないものには、紫外線から目を守る効果はありません。
さらに、暗いところでは瞳孔が開いてより多くの光を取り込むので、濃い色のサングラスでも、UVカット機能のないものは多くの紫外線を浴びてしまうことになるので要注意です。
コンタクトレンズもUVカットであれば効果はありますが、白目の部分は保護されません。
また、お子さんも目を紫外線から保護することもおすすめします。
眼鏡、サングラスだけじゃなく、ひさしのある帽子でも紫外線を防ぐようにしましょう。

(朝日新聞 3月7日)

3月16日 白杖持ち込み、改善へ

愛知県議会が視覚障害者へ傍聴時の白杖の持ち込みを制限している問題で、県議会は携帯を制限しないよう規則の運用を改める見通しとなった。

県議会では従来、白杖を“凶器その他危険物になりうる”ものとして扱ってきたが、23日『障害者にとって白杖は体の一部』と障害者団体の愛知障害フォーラムから規則を見直すよう、抗議申し入れを受けていた。

事務局側からは「議長への申し出があれば持ち込みを拒否することはない」との釈明もあったが、『許可が必要なこと自体が変』と扱いの見直しを訴える声が上がった。

改正は27日の議会運営委員会の協議で決定するとのことだ。

(中日新聞 2月27日)

3月4日 ご存知ですか!? レーシック後の注意点

▼レーシック手術とは?

角膜の中央部分をレーザーで削ってカーブを変え、近視などの屈折異常を矯正します。

眼鏡やコンタクトレンズから解放される利点があります。

しかし、中には「過矯正によって遠視になった」「眼精疲労がひどい」「目の痛みが出た」といったトラブルも報告されています。

受けようと考えている人は、これらを解説した消費者庁の「リスクの説明を十分受けましょう!」という文書を読んでおくべきです。

また、日本眼科学会の「屈折矯正手術のガイドライン」では、学会認定の眼科専門医が行うことや手術を受けられるのは18歳以上などと定めています。

専門医の有無が重要で、学会のホームページで地域の専門医を探すことができます。

 

▼ 手術の費用は?

公的医療保険は使えないので、医療機関によって差があります。

両眼で10万円弱から50万円以上までさまざまです。

 

  • 注意点は?

※レーシック手術を受けても45歳前後から老眼が始まります。一生眼鏡から解放されるわけではありません。

※季節によって視力が変わることもあります。空気が乾燥する冬に視力が低下するのは、目の表面が乾くドライアイの影響と考えられます。レーシック手術後にドライアイが悪化するという方も。

そういった場合は、まず点眼薬で治療を行います。改善しなければ、涙が鼻へ排出される目頭付近の出口を栓でふさぐ「涙点プラグ」という治療をします。

レーシック手術後、さらに快適に過ごすには眼科の定期検査をきちんと受けることが大切です。

 

(朝日新聞 2月24日)

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