6月8日 もっと身近に!読書の新スタイル

視覚障害者が読書をより身近なものにできるよう、様々な新しいサービスが生み出されています。

日本点字図書館と国立国会図書館は4月、共同で視覚障害者向け電子書籍の開発に乗り出しました。国会図書館の蔵書を、“テキストDAISY”という規格を使ってデジタルのテキストに変換するというもので、弱視の人でも読みやすいよう文字の拡大・白黒反転・合成音声による文章の読み上げなどの機能をつける計画。電子書籍は点字書籍と比べ製作時間が大幅に短縮でき、新刊を早く読みたい人の期待にも応えられるといいます。

根強い需要をもつ紙書籍においても、NPO法人大活字文化普及協会が「大活字図書・上方制作センター」を昨年設立。独自のノウハウで製作を進めるほか、新潮社・小学館などの出版社が「日本オーディオブック協議会」を4月に設立し、本を『聴く』新たなスタイルの普及を目指しています。

普及に向け動き出したこれらのサービス。視覚障害者だけでなく高齢者や目が見える人にとっても、読書をより身近なものにするかもしれません。

(日本経済新聞 5月15日)

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