9月30日 眼科医もまばたきが大切…

眼科では診察時、目に光を当てて異常がないかを調べる細(さい)隙(げき)灯(とう)顕微鏡や、目の奥を調べる眼底鏡で診察しています。

長時間座ったまま、なおかつ目をさまざまな方向から光で照らして観察するので、無理な体勢になり、頸部や腰の痛みを訴える医師も少なくありません。

 

目の手術も顕微鏡をのぞきながら座った状態で行うので、手術件数が多いほど体への負担が増えます。さらに、手術中は常に集中しているので、まばたきも極端に減ってしまいます。

 

まばたきは通常1分間に20回前後ですが、手術を行う眼科医のまばたきは1分間に1回前後。

眼科医もまばたきの減少でドライアイや、乾燥により黒目の表面がいびつになり、視力が低下することもあります。

 

皆さんも、できるだけまばたきをするように心がけてくださいね。

(9月27日 中日新聞)

9月23日 カラコンも定期的な受診を

若い人たちに使われている黒目を大きく見せる「カラーコンタクトレンズ」、今や多くの方が使用していますよね。

色やデザインが豊富で、若いユーザーも急増していますが、その手軽さゆえトラブルも起こりやすいのです。

 

不適切な使用により目に障害が起きる方も少なくありません。

眼科の検査をせず使用し続け、黒目の表面の角膜に傷がついたり、細菌やカビなどによる感染が発生たりすることも。

 

低価格の輸入品による障害も報告されています。

適正品は色素をコンタクトレンズの内部に入れるので、直接目に触れることはありません。

一方、粗悪品は色素をコンタクトの裏や表に直接塗るため、角膜や瞼が炎症を起こし、充血したり傷ついたりするのです。

色素には、金属成分が含まれているため、金属アレルギーになることもあります。

 

カラーコンタクトレンズを使用する場合も、定期的に眼科の受診をして下さいね。

(9月20日 中日新聞)

9月23日 やめて!生え際の化粧

目力とはその表情や視線が周りの人に与える強い印象の事をいいますが、日常生活でも重要ですよね。

目力を際立たせることは、異性への強いアピールにもなり、特に念入りにお化粧をする女性も少なくないのでは?

 

ところが、勢い余ってまつげギリギリまでメイクをしてしまうと、異物感や充血など、目が乾燥した時に出現するドライアイと同じ症状が出ることがあるそうです。

 

まつげの生え際には、マイボーム腺という油成分を分泌する組織の入口があります。

生え際までメイクすると、そこにふたをすることになって油成分が不足し、ドライアイになったり、化粧成分によるアレルギー症状が現れたりします。

 

お化粧をする時は、まつげの生え際を避けるように心がけましょうね。

 

(9月13日 中日新聞)

9月14日 新発見!?「まばたき」の謎

人のまばたきは1分間に平均20回ですが、目を潤すためだけならば1分間に3回でも十分という事が、なんと約90年前には判明しているのだとか。

ではなぜ人は、こんなにまばたきをしているの?

 

最近考えられるようになってきたのは、「脳の働きと関わっている」ということ。

ある研究で、14人の視聴者にコメディー番組を見せると、主人公が車を止める・ドアを閉める…などの瞬間に、一斉にまばたきをしました。

魚が泳ぐ映像など、物語性のないものではまばたきはそろいません。

つまり、「視覚情報にまばたきで句読点を付けるようにして、情報の記憶や集中力のリセットをしている」というわけ。

 

近年は、まばたきがコミュニケーションツールとなっている可能性や、集団の場で“伝染”する可能性なども、研究の結果で指摘されています。

さらに、米大統領選では、候補者のまばたきが民衆に与える印象についても分析がなされているのだそう。

 

まだまだ多い人体の謎。目はまさに、「心」をあらわしているのかもしれません…。

(9月10日 朝日新聞)

9月9日 まぶたの異常…甲状腺に原因も。

多くの病気は、体の機能が「低下」すると発症しますが、「活発」過ぎても発症する病気があります。

“甲状腺機能亢進症”または“バセドー病”とも呼ばれる、若い女性に多い病気です。

ホルモン分泌の増加によって様々な症状を引き起こし、甲状腺の腫れや脈拍の上昇、時には目にも症状があらわれます。

 

目を上げる筋肉が傷つくことで上まぶたがつり上がり、下を向くと白目が大きく見えるのです。進行して目の周囲に炎症が広がると、筋肉が腫れるため、目が飛び出ているように見えたり、目を動かしにくくなったりします。

 

重症例では、視神経が圧迫されて視力低下が起きたり、視野が狭くなったりするケースも。そうなると視機能の回復は難しく、早期の治療が大切です。診断は血液検査で行えます。

 

以前より汗をかくようになった。喉ぼとけの周囲が腫れている…。などの体の変調に加え、まぶたに異変を感じたら、すぐに近くの医療機関で診てもらいましょう。

(9月6日 中日新聞)

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