6月18日 目を閉じて冒険ボードゲーム

ボードゲーム人気が高まるなか、尾張旭市が職員の提案をもとに6歳以上を対象にしたボードゲームをつくった。目を閉じたままプレーする「冒険者」が、「案内役」の指示だけを頼りにフィールドを探索。敵を倒しながら経験値や道具を手に入れ、最後にボスを倒す。

目と目とが合った相手を石に変えてしまう怪物を倒すため、2人1組でプレー。怪物と目を合わせないため、「冒険者」役は目を閉じたまま探索しなくてはならない。

もう一人は「ナビゲーター」となり、冒険者が持つ杖を操って指示を出す。フィールドには4種類のモンスターが散らばっていて、対戦しながら経験値や道具を手に入れていく。この2人1組の設定により、ボードゲームならではの面白さを味わいながら目が不自由な状況も体験。特に子供たちには障碍者と介助者の立場を理解してもらい、思いやりの気持ちを育んでほしいという狙いがある。

ボードゲームは100セットを制作した。5月中旬までに小学生らが利用する市内の児童館9カ所に配備した。

市は今後、普及を目指して一般販売や、ふるさと納税の返礼品として活用を検討するとしている。

 

2025年6月16日 朝日新聞より

6月18日 点字考案200年 変わらぬ役割

点字がフランスで考案されて今年で200年。視覚障碍者による情報のやりとりに大きな役割を果たしてきた。

 

名古屋市中村区で今月1日にあった「祝200歳 点字の誕生祭」。点字はフランスの盲学校生、ルイ・ブライユが1825年に考案した。

靴下商社のマリモ(名古屋市)は全盲の人でも触って色が分かる靴下「みちる」を出展。はき口の近くに、黒なら「BLK」といった形で、色を示すアルファベットと点字を圧着した。

生活上同組合コープあいちは、携帯電話の端末を使って商品の情報を音声化し、ボタンで注文する仕組みの「音声カタログ」を紹介。

イベントを主催した社会福法人名古屋ライトハウスは、点訳を請け負ったり、点字の本や音訳した録音図書を貸し出したりするなどして視覚障碍者を支えてきた。ライトハウスの森さんによると、鉄道の自動券売機や金融機関のATMなどには、全盲の人でも使えるようにテンキーが設置されていたり、点字の案内が付されていたりしている。一方、飲食店での普及が進む注文用タッチパネルの端末は、そういう配慮がなされていないという。森さんは「タッチパネルが視覚障碍者のバリアになっていることを知り、使えない人がいたら柔軟に対応してほしい」と願う。

 

2025年6月16日 中日新聞より

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