5月31日 花粉発生量半減へ

花粉症に関する関係閣僚会議を首相官邸で開き、30年後に花粉の発生量の半減を目指すなど健康被害を抑えるための対策を公表した。

政府の花粉症対策のポイント

・30年後に花粉の発生量の半減を目指す

・花粉発生源のスギ人工林の伐採規模を現在の年間約5万ヘクタールから約7万ヘクタールに拡大し、10年後に面積を2割程度減らす

・10年後には苗木生産の9割以上を花粉飛散の少ない品種にし、植え替えも進める。

・「舌下免疫療法」普及に向け、治療薬生産を年間25万人分から100万人分に増やす

・スーパーコンピューターや人工知能(AI)を活用し、飛散量予測システム精度向上

中日新聞 2023.5.31

5月29日 視覚障害の遺伝子治療薬

米国では1億円を超える価格がついている遺伝子治療薬が、日本で承認される見通しになった。

遺伝子の視覚障害に対する薬で、厚生労働省の専門家部会が26日、承認を了承した。正式に承認されれば、目の病気では国内初の遺伝子治療薬となる。

この薬は、製薬大手ノバルティスファーマが製造販売する『ルクスターナ注』。米国での価格は両眼で計85万ドル(約1億2000万円)で、同国の最も高額な薬の一つになっている。

対象は『RPE65』という遺伝子の異常で生じる『遺伝子性網膜ジストロフィー』の患者。眼球の奥にある網膜で光を感じる仕組みがうまく働かなくなる難病で、治療法がなかった。はっきりした推計は、ないもののRPE65に異常のある患者数は少ないとされる。

ルクスターナ注の国内価格は今後決まる。国の高額療養費制度などが使えれば、患者負担は抑えられる。

朝日新聞 2023.5/27

5月29日 視覚障害者に囲碁の楽しみを

アイゴは基盤の格子状の線が立体的に作られ、裏に溝のある碁石を交点にはめ込んで固定する。表面に突起や模様がある碁石が黒で、何もないのが白。盤面を手で触って全体の状況を把握するため、碁石が動かないよう工夫されている。

1980年代、奈良県の男性が失明した親族のために考案。「目(アイ)(ゴー)」との思いから名付けられた。金型がさびて生産停止状態だったのを、普及に努める日本視覚障害者囲碁協会代表理事で全盲の棋士である柿島光晴さんらが2013年に復活させた。

日本経済新聞(夕刊)

 

5月8日 40歳過ぎても近視が進行

近視とは、眼軸長(目の奥行き)が延びてピントが合いにくくなり、遠くがぼやけて見える状態のことを言います。近視の進行、つまり眼軸長の延長は、遺伝要因とさまざまな環境要因が複雑に絡み合って起こると考えられています。
近視の進行は成人になると止まることが多いですが、一定以上進行した『高度近視』では、成人後も眼軸長の延長が継続しやすいことが報告されています。緑内障や網膜剥離、黄斑変性などの目の病気にかかりやすくなることも分かっています。
ここで最も重要なことは、視力低下の原因が近視の進行だけなのかどうかです。高度近視では様々な目の病気にかかりやすくなるので、病気による視力低下の可能性も考えられ、その場合は病気の治療が必要です。
近視の進行が原因であったとしても、専門医に相談することで、相談者に最も適した矯正(眼鏡やコンタクトレンズなど)の方法を選ぶことで、見え方が改善する可能性があります。いずれにしてもまずは早急に眼科を受診し、視力低下の原因を診断してもらうのがよいでしょう。

朝日新聞 2023.5/2

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