5月8日 40歳過ぎても近視が進行

近視とは、眼軸長(目の奥行き)が延びてピントが合いにくくなり、遠くがぼやけて見える状態のことを言います。近視の進行、つまり眼軸長の延長は、遺伝要因とさまざまな環境要因が複雑に絡み合って起こると考えられています。
近視の進行は成人になると止まることが多いですが、一定以上進行した『高度近視』では、成人後も眼軸長の延長が継続しやすいことが報告されています。緑内障や網膜剥離、黄斑変性などの目の病気にかかりやすくなることも分かっています。
ここで最も重要なことは、視力低下の原因が近視の進行だけなのかどうかです。高度近視では様々な目の病気にかかりやすくなるので、病気による視力低下の可能性も考えられ、その場合は病気の治療が必要です。
近視の進行が原因であったとしても、専門医に相談することで、相談者に最も適した矯正(眼鏡やコンタクトレンズなど)の方法を選ぶことで、見え方が改善する可能性があります。いずれにしてもまずは早急に眼科を受診し、視力低下の原因を診断してもらうのがよいでしょう。

朝日新聞 2023.5/2

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