4月26日 iPSから目に移植

2014年にiPS細胞から作った細胞移植の世界初の症例となった、加齢黄斑変性の患者の長期経過が明らかにされた。定期的な経過観察の最新データとして移植から7年の時点で腫瘍化などはみられず、手術前の視力が維持できていたという。
神戸アイセンター病院の栗本康夫院長が発表した。
この患者の1年以上の長期間の経過が、学会などで報告されるのは初めてという。
現在神戸アイセンター病院では、網膜色素上皮(RPE)細胞をひも状にしたものを、他人のiPS細胞から作り、加齢黄斑変性の患者に移植する臨床研究を行っている。
他人のiPS細胞を使う方法では、免疫抑制剤を使う必要があるが、患者ごとに高品質のiPS細胞を作ることよりは、コストやかかる時間が少なくできる。
栗本さんは『将来的には、だれでも使える治療法を目指したい。』と話した。

朝日新聞 2023.4/26

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