4月26日 iPSから目に移植

2014年にiPS細胞から作った細胞移植の世界初の症例となった、加齢黄斑変性の患者の長期経過が明らかにされた。定期的な経過観察の最新データとして移植から7年の時点で腫瘍化などはみられず、手術前の視力が維持できていたという。
神戸アイセンター病院の栗本康夫院長が発表した。
この患者の1年以上の長期間の経過が、学会などで報告されるのは初めてという。
現在神戸アイセンター病院では、網膜色素上皮(RPE)細胞をひも状にしたものを、他人のiPS細胞から作り、加齢黄斑変性の患者に移植する臨床研究を行っている。
他人のiPS細胞を使う方法では、免疫抑制剤を使う必要があるが、患者ごとに高品質のiPS細胞を作ることよりは、コストやかかる時間が少なくできる。
栗本さんは『将来的には、だれでも使える治療法を目指したい。』と話した。

朝日新聞 2023.4/26

4月25日 視覚障害者に囲碁の楽しみを

アイゴは基盤の格子状の線が立体的に作られ、裏に溝のある碁石を交点にはめ込んで固定する。表面に突起や模様がある碁石が黒で、何もないのが白。盤面を手で触って全体の状況を把握するため、碁石が動かないよう工夫されている。
1980年代、奈良県の男性が失明した親族のために考案。「目(アイ)(ゴー)」との思いから名付けられた。金型がさびて生産停止状態だったのを、普及に努める日本視覚障害者囲碁協会代表理事で全盲の棋士である柿島光晴さんらが2013年に復活させた。

日本経済新聞(夕刊)2023年4月24日(月)より

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