梅雨の季節は、部屋で洗濯物を干す機会が増えますね。
でも、気をつけないと湿度が高まって、カビやダニが大量発生してしまうかも。
それによってひきおこされるぜんそくや、気管支炎などのアレルギー性疾患にも要注意です。

「じゃあ、どうすればいいの?」というあなた。まずは正しい部屋干しの心得を学びましょう。

<洗濯前のポイント> 
  ◇洗濯物をやたら湿らせない
  ◇洗濯槽のカビを排除しておく

<洗濯時のポイント>
  ◎洗剤と酸素系漂白剤を一緒に使う。
  ◎洗濯ものは詰め込みすぎず、8割くらいで
  ◎抗菌仕上げの柔軟剤を使う

<干す時のポイント>
  ◆洗濯ものはくっつけず、拳一個分あけて干す
  ◆ジーンズは裏返して筒干しに
  ◆乾燥機は生乾きにした後で仕上げに使う
  ◆晴れた日は扇風機を使用する

また、干す場所をお風呂にかえて除湿器を使うのも良いアイデアです。
快適で心地よく洗濯ものを部屋干ししましょう。

4月9日疲れ目は、10分ごとに遠くを見る!

仕事ではパソコン、通勤時や昼休みは携帯電話‥こんな毎日を送って
「疲れ目」「視力低下」を感じる人が多いこの頃。目の疲れ対策についてまとめたい。

まず、疲れ目の原因①――調節機能への負担。
ヒトの目にはそれぞれ自然にピントが合う距離があり、それとかけ離れた位置を
凝視すると眼の調節機能に負荷がかかってしまう。

特に、目のいい人は遠くにピントを合わせるため、パソコンの位置を遠くにしないと
どうしても負担がかかって目が疲れてしまう。

→→→そんなときは!
    ■10分に1回、1~2秒ほどパソコンから2メートル近く目線を外す。
    ■近い距離を見やすくするための作業用の眼鏡をつくる。
    ■近視の人は眼鏡やコンタクトの度数を落とす。

では、疲れ目の原因その②――ドライアイ。
パソコンでの作業中は緊張しているため、自律神経のうちの交感神経の働きが強まる。
その結果、まばたきの回数が減ってしまって瞳が渇いてしまうというものだ。

→→→そんなときは!

    ■涙に近い成分の目薬をさす
    ■加湿器を使う
    ■目を温める

ほかにも、アイラインを控える。食事はさかなをメインにする。水分を多くとる。睡眠をとる。コンタクトレンズを控えるなど、できることはいくつかある。これでも効果が得られなかった場合は、眼科を受診してほしい。

4月9日日経土曜版別刷りより

4月8日小学生の眼鏡は、黒板の字を目安に。

小学生に多い近視。いつから眼鏡をかけるべきか迷う親も多いようだ。

順天堂大医学部の藤巻拓郎教授によれば、
「小学生の場合、黒板の字が見えにくくなるかどうかで決まる」とのこと。

しかしこの眼鏡は、掛け方しだいで視力が回復することもあれば低下することもあるそうだ。

たとえば、黒板の字が見づらくなり眼鏡をつくっても、そのままかけ続けてしまうと近視の場合は
視力の低下が進んでしまうらしい。授業中以外は眼鏡をはずすなどの工夫が必要とのこと。

もちろん、すべてがそうではない。

たとえば「屈折異常弱視」の場合は逆に眼鏡をかけ続けなければならない。
視力は9歳前後まで発達するため、健康診断での結果を軽くとらえないこと。
3歳時健診で異常を見過ごしてしまうと、視力が十分に発達しない恐れもある。
まずは、眼科を受診してほしい。

4月8日中日朝刊より

4月7日仕事の能率低下を防ぐ企業

昨今、企業でも花粉に対する意識が高まっているらしい。
花粉症の症状が従業員の作業効率低下をまねくとして、企業が本格的に対策に踏み切ったのだ。

たとえば、「花粉症の薬代を事務所で半額負担することにした」
      「花粉除去機能付きの空気清浄機を導入した」‥など、企業のフォローが手厚くなっている。

空気清浄機の市場は、新型インフルエンザ対策で2009年に10年前の約2倍の217万台に拡大。
今年は先述の花粉対策が強まり、さらに増える見通しだ。

全国の家電量販店の販売動向を調査するGfkジャパンによると、今年1月の空気清浄機の販売台数は
前年同月比1・76倍、2月は同1・93倍だとか。
おかげで、「外から会社に入ると、くしゃみが止まる」といった社員の声もちらほら聞こえてきているようだ。

しかし、見落としがちなのが薬でおこる眠気やだるさなどの症状だ。これらも仕事の能率を大きくおとす
要因になっていることを忘れてはいけない。

日本アレルギー協会によれば、昨年3月に花粉症患者1200人を対象に実施した調査では、
薬を服用する患者の62パーセントが集中力や判断力、作業能率の低下を感じていた。

これに対しては、副作用を減らした第二世代の薬を用いていきたい。しかし、種類が少ないので
患者の認識が薄いのも事実らしい。日本医科大教授らの推計では、第一世代の薬を第二世代
に切り替えた場合、労働生産性が改善し経済的損失を回避する効果は約1700億!

花粉症の隠れた実態の一端が明らかになりつつある。

4月7日日経夕刊より

4月6日山から花粉症の憂うつを克服

立山連邦を望む富山県森林研究所の温室で、新しい品種の開発に成功した。
それは、「無花粉のスギ」。早ければ来年の春、年間1万本リリースできるかもしれない。

森林・林業白書によると、国土の7割ほどを占めるのが森林である。
その4割が人工林で、さらにその7割がスギなのだという。

花粉を出すスギの木を伐採しようにしても、国産材の価格低迷や担い手の高齢化に
圧迫されてやむなく放置するしかない現状である。

これをふまえ、東京農業大学教授の宮林成幸氏は「森づくり」を提唱している。
氏によれば、森の中で①森林を天然のままに残す場所 ②林業に利用する場所
③地域住民と共存する‥という3つのゾーンに分けて森を管理する方法だという。

この方法ならば、長期ではあるが確実に根本的なところから花粉を見直すきっかけになるだろう。

4月6日日経夕刊より

4月5日進化していく、花粉の情報源

「出勤前に、花粉の飛散予報を見てマスクやティッシュを準備する」
「洗濯物を外に干すかどうか、外出するかどうかは花粉しだい」

――今や、花粉症の患者にとって、花粉情報は生活リズムのカギを握っていると言ってもいい。

NPO法人「花粉情報協会」事務局長の佐橋紀男氏によれば、
「飛散量を決めるのは、スギの花芽が最も発生する7月中旬から1カ月の気温と日照量」とのこと。

前年の春に花粉が少なく、夏が猛暑であったなら翌年春は花粉が大量発生するらしい。
データによれば、今年の春もこの説に基づき、花粉の飛散量が増えているようだ。

さて、この花粉の計測方法は一体どんなものか。

一番ポピュラーなものは、「ダーラム法」といわれるもの。
ワセリンを塗ったスライドガラスに付着した花粉の量を顕微鏡で数えて測るらしい。

近年はそれに加え、リアルタイムに計測できる自動測定装置が普及。
環境省は毎時間ごとの花粉の飛散量や飛散方向をホームページで発信している。
(※愛称を、”はなこさん”というらしい)
このホームページの閲覧回数は、2010年では1250万件に及んでいるという。

このほかにも、日本気象協会のホームページや携帯サイト、JR東日本の液晶情報など、
生活のあらゆるところで花粉の情報がタイムリーに手に入れられるようになってきている。

東京都の「とうきょう花粉ネット」では登録者が指定した地域の花粉情報が決まった時間帯に
携帯電話に送られてくるサービスを行なっているらしい。

ITを取り込み、花粉情報はますます進化していくことだろう。

4月6日 日経夕刊より

4月4日「杉の少ない南の島へ」

花粉症に悩まされている人々の中には、沖縄や鹿児島県、北海道などスギ花粉の少ない土地でこの季節を過ごす人がいるそうです。目立ち始めたのは00年代ごろから。リピーターになる人も多いそうです。

スギ花粉飛散の環境から抜け出して、沖縄で過ごす人は、「症状が出ず快適」とのこと。
なかには、一時的にとどまらず沖縄に移住する人もいるそうです。
『この季節は地獄だったし、一生薬を飲み続けるのはいや』、と沖縄に移った人の話によれば、
移住してからはピタリと症状がなくなったとのこと。

沖縄県宮古島市と同県観光協会は、
今年2~4月に「スギ花粉症者を対象とした宮古島ツアー」を展開しています。

季節ごとに都会と地方を往復する「二地域居住」を支援する国土交通省の調査(10年度13000人回答)によると、二地域居住を希望する人は40%いたが、実際に実行している人は5%だそうです。

実際に実行できる人はうらやましいです。私(院長)も花粉症デビューし悩まされてはいますが、沖縄移住は今すぐは実行困難。きちんと内服点眼マスクでもう少しの期間乗り切りたいと思います。

4月4日日経夕刊より

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