10月2日 広がるオンライン診療

頻繁に専門医への受診が必要なものの、パーキンソン病など、通院が難しい患者の負担を減らす働きとして、オンラインで医療を実施する取り組みが広まってきている。

 

「オンライン診療」は、タブレット端末を使い、自宅に居ながら医師の問診、診察、薬の処方までをすべてネットで受けるというもの。タブレット端末についたカメラで撮影し、医師が映像で病状を確かめる。薬は処方箋が自宅に送られ、近所の薬局で受け取る。

 

在宅療養での「テレナーシング」という取り組みでは、患者が毎日自宅でタブレットを使い、問診に回答。血圧、体温、動脈血酸素飽和度などは、測定すると自動的に送信される。

看護師が確認し、異常の可能性がある場合は医師に報告。患者は見守られているという安心感がある。

 

ただし普及に問題がないわけではない。「オンライン診療」においては、3か月に1度は対面診療が必要という算定基準がある。患者によっては半年に1度で大丈夫な場合があり、「実際の診療に即した基準に見直してほしい」という医師の声も聞かれる。

オンライン診療を受けても、送付された処方箋を持って薬局まで行き、服薬指導を受けなければならない。薬局での服薬指導もネットで行うなど、新たな試みもなされている。

 

「普及には専門職教育に遠隔医療を取り入れ、充実させることが必要」と指摘される。

 

(9月26日 朝日新聞)

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