7月3日 網膜の病気 iPS治験へ

住友ファーマ(大阪市)は23日、iPS細胞を使って網膜の病気の治療をめざす臨床試験(治験)を始めると発表した。対象は「網膜色素上皮裂孔」の患者。この病気は、目の奥で光を感じる「網膜」が部分的に損なわれ、視野が欠けたり、視力が落ちたりする。網膜に余分な血管がつくられて視力が落ちる「加齢黄斑変性」が原因のひとつだという。治験の主な目的は安全性の検証で、初期段階のものという位置づけ。有効性が推定できれば、最終段階の治験の前に製品を販売できる「条件期限つき承認制度」もあり、同社は承認申請も視野に入れている。

2023.6.24 朝日新聞

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