7月26日 夏の日差し 目にも負担

「子どもの頃から目に紫外線のダメージを蓄積させることは、将来の目の病気につながる恐れがある。」金沢医科大眼科学講座主任教授の佐々木洋さん(59)は言う。紫外線を多く浴びることで発症するのが瞼裂斑だ。白目部分が盛り上がったり、黄色っぽく変色したりする。充血やドライアイなどの原因となり、一度できると白目のシミとして残る。瞼裂斑ができた状態でさらに紫外線を浴び続けると、白目の表面を覆う結膜が黒目にかぶさる「翼状片」という病気になる可能性もある。翼状片は進行すると瞳孔に達し、視力が低下し失明することもあるため手術が必要となる。強い紫外線を長期間浴びると、目の中のレンズである水晶体のたんぱく質が変性し、老眼や白内障になりやすいことも分かってきた。
対策は、つばの広い帽子や、紫外線カットのコンタクトレンズや眼鏡、サングラスを着用するといい。色の濃いサングラスは視界が暗くなって瞳孔が開き、レンズと顔の隙間から入る紫外線が目の奥まで届く可能性がある。佐々木さんは「外から目が見えるくらい薄い色のレンズがおすすめ」と話す。

「中日新聞 7月26日」

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