2月15日 みんなが読める点字

視覚障害者が指で「読む」点字の凹凸に片仮名やアルファベットを重ね合わせ、目の不自由な人も健常者も意味が理解できる独特のデザインがじわりと浸透しはじめている。「共生社会の考えにぴったりだ」として東京・渋谷区役所が新庁舎の案内板に採用した。

発案したのは東京都中央区のデザイナー、高橋鴻介さん(25)ある日、点字を見ながら「なぜ僕は点字を読めないのだろう」と疑問に思ったのがきっかけだ。

試行錯誤を重ね、昨円3月に自身のツイッターで紹介すると国内外から「点字を学ぶのに役立つ」「盲学校に通う子どもの教材が読めるようになれたらうれしい」と多くの反響があった。

高橋さんによると、デザインは複合施設「渋谷ヒカリエ」で一時使われたほか、電通本社で採用されることが決まった。渋谷区役所が案内板に使うと、広島、岡山の両県庁から区役所側に問い合わせがあったという。

 

 (2月6日 日経新聞)

2月15日 視力障害柔道 重量級に新星

視力障害者柔道の男子重量級に、楽しみな選手が現れた。100キロ級の林芳映と100キロ超級の佐藤和樹。昨年12月に東京・講道館で行われた全国日本選手権にいずれも初出場し、林は優勝。佐藤は準優勝だったが、決勝ではリオデジャネイロ・パラリンピック銅メダルの正木健人を延長戦まで苦しめた。男子重量級は、正木が2012年ロンドン・パラ100キロ超級で金メダルを獲得した後けがに苦しみ、その間新しい選手の台頭もなかった。男子日本代表の遠藤義安監督は「希望が出てきた」と今回の二人の登場を喜ぶ。林は右目が生まれつきの弱視でも健常者の中で柔道を続け、中学3年では全国大会で3位に。ただ高校時代に正常だった左目も負傷。日体大で柔道を続けたものの、全国大会には出られずじまいだった。4年前に現在勤める高校に就職し、今回初めて視力障害者柔道に挑戦し優勝。そして日本代表候補となった。佐藤は北海道・旭川龍谷高校で総体ベスト16、強豪の天理大でもベスト16の実績があった。障害を負ったのは昨年6月。脳出血で倒れ、3週間生死をさまよった。幸い回復したものの視力が急低下した。その後、天理大で練習している正木と手合わせした経験から、視力障害者柔道挑戦を思い立った。「生徒にはどんな時も前を向けと伝えてきた。目が見えないくらいで下を向いたら彼らにあわせる顔がない。パラリンピックで金メダルを目指したい」と誓った。

 (1月24日 日経新聞)

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