1月7日 花粉症患者、脳腫瘍は低リスク

花粉症はこの10年間で患者数は5割近くも増えています。

一度発症すると完治はまれで、長く付き合っていかなければならないやっかいな病気です。地球温暖化の影響で長期的には飛散する花粉の量も増加が予想されています。

花粉症の原因の約7割がスギ花粉によるものと言われています。

気候が寒冷な北海道ではスギ花粉の飛散は少ないほか、沖縄にはスギはほとんどありませんからそれらの地域で花粉症に悩む人はごくわずかです。スギの植林が進んだ東海地方にスギ花粉症の患者が多いのですが、関西ではスギとヒノキ科の植林面積はほぼ等しいため、ヒノキ花粉も問題となります。

花粉症に悩む方に朗報があります、こうしたアレルギー症状をもつ人では、すい臓がん、大腸がん、脳腫瘍などの発症リスクが低下するという調査結果が出ています。理由は十分に解明されていませんがアレルギー症状を持つ人はがんに対する「免疫監視機構」が強化されている可能性があります。遺伝子の経年劣化と免疫力の衰えが高齢者にがんが多い理由ですが、花粉症患者の過敏な免疫は幹細胞にも敏感に反応する結果、殺傷力がアップしているのかもしれません、もっともぼうこうがんや前立腺がんは花粉症の人にかえって多いとおうデータもありますから過信は禁物です。

 (11月28日 日経新聞)

1月7日 iPS角膜移植

2018年12月26日に人の人工多能性幹細胞(iPS細胞)から角膜の細胞を作り、角膜を損傷した患者に移植して再生する臨床研究計画を大阪大学の審査委員会が承認した。

2019年1月に厚生労働省に臨床研究の実施を申請し、承認が得られれば5月、6月に1例目の移植を実施したいという。

 

計画では角膜部分が濁り視力障害などをきたす角膜上皮幹細胞疲弊症の重症患者4人に京都大に備蓄された他人のiPS細胞から作った角膜の細胞を培養し、厚さ0.05ミリのシート状にした上で移植。iPS細胞で懸念される腫瘍化が起きないかなど安全性や有効性を検証する。

角膜は目の中央にある直径約11ミリ厚さ約0.5ミリの透明な膜で、レンズの役割を持つ。病気やけがで損傷すると視力低下や失明に至る。

 

提供された角膜を移植する治療方法はすでにあるが、提供者の確保が必要なほか拒絶反応の心配がある。

2024年ごろ実用化になる見通し。

 

 (12月27日 朝日新聞)

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