4月20日 緑内障、早期発見への近道とは!?

進行すると失明につながる緑内障について、東北大学の中沢徹教授らは眼球の奥の組織を観察することで、より正確に診断できる可能性を突き止めた。

研究グループは、眼球の奥で視神経と眼球がつながる部分にある「篩状板(しじょうばん)という組織に注目した。

健康な人と早期の患者、進行している患者のそれぞれ20人ほどで厚みに違いがあるかを観察すると、病状が進行するに従って厚みが薄くなった。

緑内障は、気づかないうちに発症している人も多い。眼球にかかる眼圧の高さから見つかることもあるが、日本人では眼圧が正常でも緑内障になる人もいるため、注意が必要だ。

 (日経新聞 4月16日)

4月7日 近視の発症に関わる物質を発見!?

遠くが見えにくくなる「近視」の発症に関わる遺伝子の変異を京都大のチームが突き止め、英科学誌電子版に発表した。

そもそも、近視はアジア人に多いとされ、強度の近視になると失明の恐れもある。

これまで複数の遺伝子が発症に関与すると報告されているが、完全な予防法はなく、発症の詳細な仕組みも不明。

 

今回、強度近視の日本人患者約千人の遺伝子を解析したところ、約32%の患者で、網膜の血管形成に関わる遺伝子「WNT7B」に特定の変異があった。

一方、近視でない約1900人では変異があったのは約29%で、チームは「調査対象者が比較的多く、統計的には大きな差」と判断。

近視の発症には、この遺伝子が作り出すWNT7Bタンパク質が関与するとみている。

また、実験でマウスを近視の状態にすると、角膜と網膜でWNT7Bタンパク質の量が増えることも確認した。

 

チームの山城健児講師(眼科学)は「この遺伝子がどのように近視に関わるかを解明し、予防や治療法の開発につなげたい」と話す。

 

(日本経済新聞 3月31日)

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