12月24日 アプリ活用で、誰でも楽しく映画鑑賞!?

目や耳が不自由な人も、健常者と一緒に劇場で映画を楽しめないだろうか?と、アプリや携帯プレーヤーを活用した様々な試みがなされている。

一つは、NPO法人メディア・アクセス・サポートセンター(MASC、東京都中野区)が作った「音声透かし」という技術を使ったアプリ。
人間の耳には聞こえない音波を使ってデータを載せ、スクリーンから流す。それをiPodタッチのマイクが拾って瞬時に場面判断し、字幕や音声ガイドを流すというもの。
このアプリを使用した上映会に参加した、網膜色素変性症を患う方からは「音声ガイドがセリフにかぶることもなく、安心して映画に集中できた」と喜びの声が上がっている。

これまで障害者向けに特別になされてきた「バリアフリー上映会」は、字幕入りや音声ガイド付きがあるが、曜日や時間、作品、上映場所が限られ、一緒に見るのも障害者とその家族だけというのが現状だ。

この「音声透かし」入り映画なら、上映日時や場所を限る必要がなく、障害者も健常者も一緒になって映画を楽しむ環境を作ることができるかもしれない。

 (12月10日 日本経済新聞)

12月10日 タンパク質が角膜の濁りをストップ!?

視覚を保つために欠かせない角膜の透明性を維持する仕組みを、京都府立医科大と同志社大のチームが解明した。チームは、目にけがなどをした場合、炎症で角膜を濁るのを抑えるタンパク質「LRIG1」が強く働いていることをつきとめた。
「LRIG1」が働かないようにしたマウスでは角膜に傷が付くと炎症が発生し、半年目以降、透明性が少しずつ失われ、1年後には失明。
しかし、傷を治すために、炎症を起こす別のタンパク質「STAT3」の働きを抑える化合物を点眼すると、角膜の透明性は維持された。
この結果、「LRIG1」が「STAT3」の働きを抑えて炎症を起こさせないことで、動物でたった一つの透明な組織である角膜の透明性を保っていることが分かった。
これまで角膜移植しか方法がなかった、失明に至るやけどなどの治療薬開発につながるという。

(12月10日 中日新聞)

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