3月8日 現地で目を守る。被災3国で広がる輪

視力・眼圧検査などの眼科検診や、投薬治療に必要な機能を備えた診療車「ビジョンバン」。
米国が発祥で、2005年超大型ハリケーン、カトリーナ被害の際に被災地で活躍。
2011年東日本大震災の時には、東北の大学教授らが1ヶ月間米国から借り受け、約3500人の治療・検診にあたった。
その後、2013年3月に宮城県眼科医会により日本にも導入。
今度はその日本から、昨年11月に史上最大級の台風30号で被災したフィリピン・レイテ島に派遣されている。
診療所のほとんどが壊滅、医師の大半が避難し不在という現地では、衛生状態が悪く目の感染症のリスクが高まっている。
そんな中、「我々が支援する番」と東北の眼科医らによって派遣されたビジョンバンは、運用をフィリピンの眼科団体が担当し、往復の運送は日本の川崎汽船が無償で引き受けるなど協力の輪を広げている。
フィリピン眼科医会のハービー・ウイ会長は、「バンがあれば診療が復活できる。日・米・比をつなぐ素晴らしいプロジェクトに感謝したい」と話す。

(2月27日 日経新聞)

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