2月24日「視覚が低下すると、触覚が向上!?」

失明すると、触覚などの能力が高くなる!
 ――という仕組みを、横浜市立大学の研究チームが発表しました。

米科学誌ニューロンによると、それはラットの実験により明らかになったとのこと。

研究では、瞼を開かないようにしたラットは、周囲の状況を知るためにひげを駆使した。
その結果、視覚の代わりにひげでモノを触る感覚が強くなったらしい。
(※神経情報伝達を担うセロトニン物質が増加したため)

人も同様の可能性があります。
目が見えない人は他に比べて、聞こえにくい小さな音も敏感にキャッチするケースが多々見られます。

日々の診療の中でも、
かなり視力が弱い患者さんが視覚以外の神経を研ぎ澄まして生活しておられるのを目の当たりにします。
ある機能が完全でなくても他の部分でそれを補える、という生体の強さを感じます。(※公センセのコメント)

(日本経済新聞2月24日夕刊より)

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