2月27日 緑内障 手遅れになる前に

日本人の中途失明原因として最も多いのが緑内障です。

緑内障は、目の中で生じる水の流れが滞ることで眼圧が高くなり、これに押されて視神経が壊れてしまい、しだいに視野が欠け、やがて失明に至る病気です。

 

水晶体が濁る白内障は、視力が落ちるのがすぐわかります。一方、緑内障は一部が欠けていきますが、両目が互いに見えない部分を補い合ったり、知らず知らずのうちに視点を動かして脳内で全体を合成したりと、症状に気づきにくいです。そのため、異常に気づくのは相当進行してからで、手遅れになりやすいです。

 

緑内障の治療は、眼圧を下げ、進行を食い止めることが基本となります。最近では点眼薬に種類が増えてきて、病気の進行を効果的に抑えることが可能になりました。

 

40歳以上なら年に一度は人間ドックや眼科医院で視野を検査し、早期に発見して治療することが重要です。異常がなくても定期的に眼科を受診することをおすすめします。

 

(2月26日 日本経済新聞)

2月27日 まつげエクステに注意喚起

人工のまつげを付け足す「エクステンション」で使う市販の接着剤の一部から、皮膚炎などの原因となる化学物質のホルムアルデヒドが検出されたとして、東京都が注意を呼び掛けている。

 

業務用や海外製品をインターネットなどで手軽に入手できるようになり、知識がないまま自己流で施術すると健康被害の恐れもある。

 

都消費生活総合センターにはエクステに関し「接着剤の揮発成分が目にしみて充血した」「涙が止まらなくなった」との相談が寄せられた。

 

このためエクステ用の接着剤を10商品購入し、揮発成分を調べた結果、すべての商品からホルムアルデヒドが検出された。

 

(2月22日 日本経済新聞)

2月27日 視覚障害者と美術鑑賞

目が不自由でも絵画や彫刻などを楽しみたいという人たちと、目が見える人が一緒に展覧会を回り、作品の形や色、感じたことなどを言葉にして対話しながら鑑賞する取り組みが、各地で続いている。

 

視覚障害を持つ参加者は、「皆の言葉で頭の中に絵を描くようにイメージを作っていく。途中でがらっと変わることもある。実際の作品を見られなくても、ライブ感がおもしろい」と話す。

 

目が見える人にとっても、作品を深く理解することにつながるとともに、「見ること」について考えさせられる刺激的な体験になっているようだ。

 

この活動は関東の二つの美術館を中心に行っていたが、他館からの依頼が増加し、全国の美術館約30館で、計100回以上実施された。

 

(2月20日 朝日新聞)

2月27日 色覚障害 配慮した街に 

眼の病気で色を区別しにくい視覚障害者や高齢者に考慮した街づくりを目指し、県は2017年度、「カラーユニバーサルデザイン」の施策法案を策定する。

 

色覚障害者は国内に約320万人いるとされている。視力に問題はないが、赤色や緑色系の区別がつきにくい先天性異常や、緑内障や白内障が原因の場合もある。

 

指針は、色覚障害者の見え方を紹介。判別がつきにくい色の組み合わせや、濃淡を鮮明にするなど、注意するポイントもあげる。

 

専門家の意見を踏まえ、12月までに策定。冊子5000部を作成し、年度内に、名古屋と三河地区で市町村や企業関係者向けのセミナーを開き、色覚障害に配慮した街づくりを目指す。

 

(2月16日 中日新聞)

2月20日 花粉症治療、広がる選択肢

花粉症の治療薬には初期療法から軽症、中等症まで段階があり、「鼻アレルギー診療ガイドライン」では、症状のタイプに応じて薬を選び、重症状の場合は異なる種類の薬を組み合わせることを勧めている。

 

花粉症治療で最もよく使われているのは「抗ヒスタミン薬」だが、ガイドラインには2016年版から、初期治療の選択肢として鼻噴霧用ステロイド薬が追加された。

 

山梨大などのグループの研究によれば、初期治療に鼻噴霧ステロイドから使用開始した人たちの症状の程度は、抗ヒスタミン薬から始めた人たちの半分ほど。

鼻噴霧ではステロイドが血中にほとんど移行しないため、時期を限って使えば、免疫力低下などの副作用が出る可能性も少ないという。

 

重症化しやすい人にとっては治療法の選択肢が広がったと言えるが、もちろん主治医とよく相談することが大切。

最近は処方箋のいらない市販薬にも多くの種類がある。症状に応じた薬をうまく選ぶには、まずは医療機関の受診をお勧めする。

(2月15日 朝日新聞)

 

2月7日 ⅰPS細胞で視力改善

理化学研究所などのチームは六日、他人の人口多能性幹細胞(ⅰPS細胞)から作った網膜の細胞を、重い眼の病気の患者に移植する臨床実験を始めた。

 

今回は、京都大が備蓄する、人に移植しても拒絶反応が少ないとされる特殊な免疫の型の細胞から作ったⅰPS細胞を使う。

本人のⅰPS細胞を使う場合は、移植まで十一か月かかっていたが、最短一か月に短縮でき、約一億円の費用も五分の一以下になると見込まれている。

 

京都大ⅰPS細胞研究所の中山伸弥所長は「期待をすると同時に身の引き締まる思いです」とコメントした。

 

五人を目標に対象患者の募集も開始。他人のⅰPS細胞から作った網膜細胞を移植する臨床実験は世界初。安全性を確認するとともに所裏的には視力改善を目指す。

 

(中日新聞 2月7日)

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