1月20日 弱視は早期治療が大切

弱視は、眼科医療の分野では、視力の未発達の事を指します。

 

その原因の多くは、斜視や強い遠視です。人がものを見る時は目だけを使っているわけではありません。目から入ってきたデータが視神経を通じて脳に伝わり、脳が処理することで「見える」ことになります。弱視の子は、片目で物を見ているために、強い遠視の子はピントのずれた像を見ているために、脳や視神経が正しく発達しません。

 

弱視は、三歳ごろまでに治療を始めるのが効果的です。視力は、6~8歳で成長がとまるため、治療の開始が早期であればあるほど、訓練期間が短くて済みます。手術や点眼液で治療する場合が多いです。

 

斜視は見た目で分かるので保護者が気づきやすいですが、遠視はわかりにくいです。三歳児健診の視力検査や、保育園や幼稚園での検査で分かることが多いので必ず受けましょう。

 

目以外に何らかの障害があって視力検査が上手く出来ず、弱視に気づかず成人してしまう人もいますが、視力はその後の療育にも大切です。出来るだけ早い時期に専門の眼科で検査をして下さいね。

 

(中日新聞 1月20日)

1月20日 視覚障害者「声かけて」

目の不自由な男性が駅のホームから転落し、列車にはねられて亡くなったJR蕨駅で18日、日本盲人会連合の会員が事故現場を視察し、「周囲の声掛けが必要」と訴えた。

 

また、同連合会の橋井理事は、「ホームは広くて歩きやすいが、使いなれた駅でも考え事をした瞬間、危険な状況になることがある。駅員や利用者の声かけや見守りが心強い」と話し、ホームドアの設置も求めた。

 

最も有効な策のホームドアの設備は、進んでいないのが実情だ。現在設置済みなのは、全国約9500駅のうち7%ほどの665駅。導入は、1駅数億~数十億とされるコストや、列車の運行がないわずかな時間しかできない工事、ホームの設置スペースなど様々な問題により、急速な復旧は見込めない。

 

鉄道会社も視覚障害者への「声かけ」の強化を始めているが、JR東の社員はこの10年で1割ほど減ったこともあり、ターミナル駅などで全員に声をかけるのは人員的に困難なのが実態であるという。

 

昨夏東京メトロ銀座線の駅で亡くなった視覚障害者の遺族は、「盲導犬を連れていると安心、大丈夫だと健常者は思うかもしれないが、事故を防ぐにはやっぱり周囲の声かけや見守りが大切。声をかける勇気を持って頂きたい」と話した。

 

(朝日新聞 1月20日)

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