4月22日 遠くをみれば、近視予防に…

近くは見えるが、遠くが見にくい状態を「近視」といいます。

私たちが見る対象物は、眼球内の網膜の中心部に焦点を結ぶことで認知されます。

網膜は昔のカメラに例えるとフィルムにあたり、網膜より前に焦点が結ばれるとピンボケの状態になるのです。

日本では小学生の3割、中学生の5割、高校生の6割強と、海外と比べても若年の近視の割合が非常に高く、全体で国民の半数近くは近視だと思われます。

 

原因は諸説ありますが、遺伝的、環境的要因が大きいと言われています。

両親が強い近視の場合、子供が近視となる確率は5割ほど。

読書、コンピューター、携帯端末などで継続的に近くを見ていると近視になりやすい傾向があります。ヒヨコを使って、近視になる仕組みを調べた研究では、網膜の中心部だけでなく、周辺部にも焦点が合わないと近視が進行するようです。

 

予防法として、度の弱い眼鏡や、網膜周辺部への焦点が合わせやすいコンタクトレンズを着けると良いとの報告もあります。

また、お子さんの場合はゲームやテレビなど近くを見る時間を制限し、外で遊ぶなどして遠くを見る機会を増やすようにしていきましょう。

 

(4月12日 中日新聞)

4月22日 若くても要注意!? スマホ老眼

情報の約80%は目から入ると言われています。

近年では、瞳の虹彩(こうさい)部分を個人識別に利用したり、眼鏡に付けたウエアラブル端末から画像が見えるようにするなど、情報技術の進歩で目に関連する情報機器や機能も向上しています。

半面、目はIT機器に酷使されています。電車の中を観察してみると、ほとんどの人がスマートフォンを見ているという光景も珍しくありません。

そんな若い世代でも起こりうるのが、「スマホ老眼」。

近くを見る状態が長く続くと、目のピント調節を行う毛様体筋(もうようたいきん)が酷使され、目が疲れます。

その状態で遠くを見るとものがぼやけ、近くを見るのも辛くなります。これは、老化で水晶体が硬くなり、ピント調節機能が弱る老眼と似た症状といわれています。

 

特に、ゲームのように物体が小刻みに動く画面は、まばたきが少なくなり、目の乾燥も助長させます。

スマートフォンに限らず、本を読むときも目を近づけすぎると、同じ状態になります。

ただ、本当の老眼と異なり、スマホの使い方を改めれば回復や予防もできます。

そのためにも、画面から時折目を離して遠くを見たり、意図的にまばたきしたりして、目を休めるようにしましょう。

 

(4月5日 中日新聞)

  • 最近のエントリー

  • カレンダー

    2016年4月
     123
    45678910
    11121314151617
    18192021222324
    252627282930  
  • アーカイブ

先頭に戻る