7月8日 ひろがる芸術鑑賞へのサポート

「障害者文化芸術活動推進法」が施行されて1年経ち、舞台芸術鑑賞のための障害者支援が広がっています。障害者サポートというと限られた人向けと思われがちですが、年を取って聞こえにくくなったり見えにくくなったりした人の助けにもなります。

 

劇団四季では眼鏡型のディスプレイに字幕が表示されるサービス、新国立劇場ではポータブル字幕機の貸出や音声プログラムが作られたりしています。

 

臨場感にも一工夫が。

例えば字幕サービスの場合、単にセリフを表示するだけでなく「低くより恐ろしい声で」など、効果音や声の調子などの視覚では分からない情報を補います。またある劇場では、劇団の俳優による、情景や表情・動きなどの実況解説をイヤホンで聞きながらの観劇も!

 

利用者からは「リアルタイムでセリフが分かり、皆と拍手するタイミングが一緒なのが嬉しかった」など喜びの声が。

まだ各劇場試行錯誤の中ですが、ノウハウの共有などもしていて、これからサポートを行う施設が増えるのではないかと期待されます。

 

(2019年6月15日 日本経済新聞)

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