3月4日 白杖は凶器?疑問の声

『明らかな差別だ』『白杖は体の一部』と抗議するのは名古屋市の障害者団体、愛知障害フォーラム。

昨年、視覚障害者13人らが愛知県議会本会議の傍聴に訪れた。全員白杖が欠かせないが、係員から「着席後は折り畳み式の杖はカバンにしまい、カバンに入らないものや直杖は係員に預けて欲しい」と求められた。県議会の傍聴規則では、杖や傘は投げ込まれたりすれば“凶器その他危険物”になり得るとして持ち込みを禁止しているのだ。この日は全員折り畳み式だったためカバンへしまって傍聴したが、直杖の愛用者も少なくない。『トイレに立つ時や緊急時はどうなるのか』『白杖は目と同じ。社会参加に絶対必要だ』との声が上がり、同団体が議会事務局へ改善を申し入れた。

白杖の持ち込みについては県と市・参議院衆議院などで対応が異なっているが、中部各県と名古屋市を含めたほとんどは「必要なもの」として携帯を認めている。県議会事務局でも「議長への許可申し入れがあれば持ち込みを断ることはない」としている一方、抗議者は『許可が必要であること自体が問題』と語っており、規制や差別問題の見直しが迫られている。

(2月24日 中日新聞)

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