1月26日 「網膜中心静脈閉塞症」と診断されたら…

▼どんな病気?
高血圧や動脈硬化などの原因で静脈の血流が悪くなり、閉塞すると網膜内で出血を起こすことがあります。静脈は眼球の後ろで一本に集合しており、この根元で出血を起こしたものが網膜中心静脈閉塞症です。出血の影響は網膜全体に及びます。

▼症状は?
出血や浮腫が視力に最も大切な黄斑部に及ぶため、急激な視力低下・視野障害・物がゆがんだり曲がったりして見える…といった症状をきたすことがあります。

▼治療は?
治療にはレーザー光で網膜を固める方法・硝子体への薬剤やホルモンの注射・手術…などがありますが、どれも黄斑部の浮腫を改善することが目的です。残念ながら多くの場合治療をしたからといって視力は元通りにはなりません。しかし治療が遅れると、黄斑部が酸素や栄養不足に陥ってよりいっそう回復が難しくなります。また再発や慢性化を避けるためには、高血圧などの原因疾患をきちんと治療・コントロールすることが不可欠。

治療は早期に始めることと、浮腫が改善するよう根気よく続ける事が大切です。

                             (1月13日 中日新聞)

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