2月22日 点字ブロック 岡山が発祥

視覚障害者の安全な歩行を手助けする点字ブロックは正式名称を『視覚障害者誘導用ブロック』という。

55年前、岡山県で世界で初めて設置された。

 

点字自体は19世紀初めにフランスで生まれたという。

 

 

岡山県の三宅精一氏は旅館を営む傍ら、発明家としても活躍していた。

1961年ごろ、日本で珍しかったセントバーナード犬を飼っていて子犬が産まれた。

視覚障害者支援団体『日本ライトハウス』理事長・岩崎英行氏が三宅氏の自宅を訪ねたのが縁の始まり。

岩崎氏は網膜変性症で、出会って間もなく5.6年で失命すると判明した。

『(目が見えなくても)苔と土の境が靴を通してわかる』という言葉に足裏でどこが危険なのか判別する点字ブロックのアイデアが浮かんだ。

 

自らは必要としないのに私財を切り崩し普及に力を注いだ。

 

点字ブロックは20年時点で78の国と地域で確認される。

誰がどこに行っても判別できる。

何年経っても変わらない普遍性がある。

2022.2.21 日本経済新聞

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