11月25日 まつげのおしゃれは健康に

顔の印象を左右するまつげ。量や長さで悩む女性も多いのでは?

長くてふさふさしたまつげは目の輪郭を強調し、大きく立体的に見えるため憧れますよね。

化粧品やつけまつげ、エクステなど様々なアイテムが登場した分、目もとの美容に関する健康トラブルも増えています。

 

例えば、人工毛を自分のまつげに貼りつけるまつげエクステによるもの。接着剤による刺激で目が充血する、アレルギーで目が腫れるなど、施術を受けた半数近くに何かしらのトラブルが起きているそうです。まつげの健康のためには何もしないことが一番です。

 

ただし一方で、まつげが極端に失われてしまったり、細く薄くなったり、短くなったりする症状に悩む人もいます。睫毛貧毛症と呼ばれる病気で、抗がん剤による副作用や、円形脱毛症、アレルギーによるものなど原因は様々です。

 

貧毛症について2014年3月に治療薬が発売され、皮膚科を中心に眼科でも処方されています。健康保険は使えず全額自費診療で、1瓶(5ml)が約2万円。この薬の成分は、眼圧を下げる効果があり、もともとは緑内障の目薬として開発されました。そのためまつげを伸ばすため使い続けると眼圧などに影響が出る場合があり、使用中は緑内障だと適切に診断されなくなることがあります。また、一部の人はまぶたが黒ずむ症状が出ることも。

 

貧毛症でなくても、まつげをもっと伸ばしたいなどと美容目的に使う女性もいます。自費診療とはいえ、健康を害するのは良くないです。リスクがあることを知り、異変を感じたら早めに医療機関を受診しましょう。

 

(日本経済新聞 11月19日)

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