12月22日 老化を認識して、安全運転を

運転に必要な情報の9割は、目から入ってくると言われています。
老化で最も影響が出やすいのが視力で、動体視力は静止視力よりも低下が著しい傾向にあるそうです。
ある実験では、案内標識を判読する際、高齢運転者は20代の半分程度まで距離を詰めなければ判読できなかったという結果もあります。

老眼が進むことで、焦点が合いにくく、距離感を測るのが難しくなることもあり、右折時に対向車との距離感がつかめず衝突するなどといった危険が増してきます。

日常生活において、つまづいたり、物にぶつかるようになったりしたら要注意です。
さらに、対向車のライトがまぶしく見えたり、視野が狭くなったりする傾向もあります。

また、反射神経やブレーキを踏む筋力の衰えも影響し、急停車の際の制動距離が50歳以下に比べ、65歳以上は2~5m程伸びるという実験結果が出ています。

そのような運転の際の老化対策として、両肩とシートがつくような姿勢で前かがみにならないようにすることで、視界を広くとったり、ペダルを踏んだ時に膝が少し曲がる位置に座席を調整し、筋力低下を補うなどの心がけが必要です。

老化に敏感でいることは、自分の身を守ることにつながります。
能力低下を自覚して、運転で注意しなければいけない点がどこかを考えることが大切です。

(朝日新聞 12月22日)

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