2016.06.08
6月8日 褒めて育てる盲導犬訓練
目の不自由な人の歩行を助ける盲導犬。
名古屋市港区の中部盲導犬協会では、1~2歳の約30頭の犬たちが暮らします。彼らを盲導犬へと育てる盲導犬訓練士は、一体どんなトレーニングをしているのでしょう?
武重良太さん(中部盲導犬協会)は、4頭の犬を担当する訓練士。それぞれの犬を毎日30分ずつ訓練しますが、性格の違う4頭の成果をどうあげられるか考える日々です。
訓練を約1年間続け、盲導犬として送り出せるのは10頭のうち3頭ほどの難関なのだそう。
「ストップ。座れ。」訓練犬のクッキーに指示を出す武重さん。クッキーがピタッと止まり座ると、「グッド、グッド、グッド」といってクッキーの顔を何度もなでます。
「一つの指示に従うたびに褒め、楽しく訓練するためです。人間も褒められるとうれしいのと同じ。」
街で働く盲導犬。思わず褒めてあげたくなりますが…彼らはお仕事中。「話しかけたり触ったり、じっとみたりしない」よう、武重さんも呼びかけます。盲導犬は賢いけれど、人間と同じようには言葉を話せません。彼らとの接し方を皆に伝えることも、訓練士の大切な役目なのです。
(5月22日 中日新聞)
投稿日:2016年06月08日