11月14日 人工知能で早期発見

目の底の病気を早期発見するために、名古屋市立大と情報システム会社「クレスコ」が人工知能(AI)を使った画像診断システムを開発した。

80%以上の確率で診断に成功し、人間ドッグなどの検診での利用をめざしているという。

 

AIが診断するのは「光干渉断層計(OCT)」と呼ばれる網膜の中心を撮影した画像。

自覚症状がなくても、老廃物が溜まっていたり、異常な血管が生えたりしないかなど病気の初期段階がわかるという。

 

300人の両目のOCT画像1200枚を使い、そのうち1100枚には、20年以上の臨床経験を持つ医師の判断をつけ、AIに学習させた。

残り100枚の画像をAIに判断させ、1枚につき可能性の高い診断名を5つ挙げさせた。

1番目に挙げた診断名が医師と診断と合致したのは83%、2番目までに合致したものを加えると90%だった。残り10%は症例数が少ない病気だったという。

 

OCTはすでに普及しているが、画像の診断には専門的な知識と経験が必要だ。

人間ドックでOCT検査とAIによる診断を導入すれば、早期発見、早期治療につながる。

 

(中日新聞 11月12日)

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