2016.09.09
9月9日 まぶたの異常…甲状腺に原因も。
多くの病気は、体の機能が「低下」すると発症しますが、「活発」過ぎても発症する病気があります。
“甲状腺機能亢進症”または“バセドー病”とも呼ばれる、若い女性に多い病気です。
ホルモン分泌の増加によって様々な症状を引き起こし、甲状腺の腫れや脈拍の上昇、時には目にも症状があらわれます。
目を上げる筋肉が傷つくことで上まぶたがつり上がり、下を向くと白目が大きく見えるのです。進行して目の周囲に炎症が広がると、筋肉が腫れるため、目が飛び出ているように見えたり、目を動かしにくくなったりします。
重症例では、視神経が圧迫されて視力低下が起きたり、視野が狭くなったりするケースも。そうなると視機能の回復は難しく、早期の治療が大切です。診断は血液検査で行えます。
以前より汗をかくようになった。喉ぼとけの周囲が腫れている…。などの体の変調に加え、まぶたに異変を感じたら、すぐに近くの医療機関で診てもらいましょう。
(9月6日 中日新聞)
投稿日:2016年09月09日