2016.08.22
8月22日 手術にはきちんと検査と相談を…
またまた、眼瞼下垂(がんけんかすい)のお話。
手術を受けるべきか、迷う人は多くいます。
下垂があっても生活に不自由しない人や、手術をしても視力や見え方が向上するわけでない人もいますから、その場合は無理に行いません。
手術を決めた場合は、術前の検査をしっかり受けましょう。
まぶたを強くつむった時、目が上に向くのを「ベル現象」と呼び、これによって手術可能か判断します。
ベル現象によって黒目の乾燥を防ぐことができますが、それがないと睡眠時に黒目が露出し、角膜が傷ついてしまうのです。
ベル現象がきちんとあるか。ベル現象があっても、どこまで瞼をあげるのか。術前の検査で的確に判断する必要があります。
また、主治医との事前の相談も欠かせません。
最近、「体調不良の人に眼瞼下垂の手術をしたら、自律神経の状態が改善し、症状が和らいだ」という報道がありましたが、必ずしもすべての人が改善するというわけではありません。
メリットやデメリットについてよく話し合い、自分に合った治療が受けられるようにしましょう。
(8月16日 中日新聞
投稿日:2016年08月22日