7月8日 “ブラインドメイク”で顔を上げて…

目が不自由な女性たちのために考案されたブラインドメイク。

手指の感覚が優れ器用な人が多いという視覚障害者の強みを生かし、手指を左右対称・同時に動かすというメイク法です。

鏡や道具を使わず自分の手だけで15分。ムラなく崩れにくく、仕上がりは健常者からも「教えて」と言われるほどだとか。

 

考案したのは日本福祉大大学院生の大石華法さん(50)。ボランティア活動の際に「化粧がしたくてもできない」という視覚障害者の女性の思いに触れ、同じ女性として何とかしたいと自ら鏡を見ずに練習を重ねて確立しました。

ポイントは、“左右同じ動き、速度、力”。「一度身につければ歯磨きや耳かきのように手指の感覚だけで簡単にできるようになり、左右同時なので時短にもなる」んだそう。

 

大石さんのレッスンを受け、「顔を上げて道を歩けるようになった」と話すのは、ほぼ全盲になり、口紅のはみ出しを指摘されてからは外出を控えていたという女性。娘の結婚式でも「思いきり泣けた」と喜びます。

 

大石さんは一昨年、日本ケアメイク協会を設立。「化粧をすることで、社会に一歩を踏み出す自信に」と、講習会や個人レッスンを通してブラインドメイクを伝えています。申し込みは、下記までメールを。
info@caremake.jp

                                                           (6月24日 中日新聞)

 

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