2016.06.15
6月15日 視線はモノを言う…
はっきりとした白目があるのは、実は人間だけってご存知でしたか?
チンパンジーなど人間以外の霊長類は、白目の部分の粘膜が黒く視線が目立ちません。これにより、天敵に行動を読まれにくいのです。
私たち人間の目は白目と黒目(瞳)がはっきり分かれ、その動きや視線で表情や印象を作り出します。会話がなくても、「目は口ほどに物をいう」とも言いますよね。
その視線が、さまざまな原因でずれてしまう事があります。
これを「斜視」と言い、内、外、上、下斜視などずれの方向で名称が異なります。
本来両目が同じ方向を向き、両目で物を見ることで奥行きや立体感を感じる機能が発達しますが、斜視だと立体感を感じる機能から視力まで悪い影響が出る場合があります。
小児の数%にあると言われ、学校検診でチェックをして治療を始めます。
大人は目の機能の発達に影響しないので多くの場合急な治療は必要ありませんが、見た目を悩んでいたり目の疲れが強かったりする場合は、見え方を補正するプリズム眼鏡や視線の向きを矯正する手術などの治療法があります。まずは眼科医にご相談を。
(6月14日 中日新聞)
投稿日:2016年06月15日