6月15日 目を守って日食観察

日食の時に使うメガネ。太陽の光はとても強いので、目に届く光を減らす特別なフィルターを通して観察します。形はメガネとは限らないので呼び名は様々ありますが、国際的な基準を作る場所では「太陽直視観察用減光フィルター」と呼んでいます。

 

使われる材料の多くは硬いプラスチックで、光を通しにくくする方法は主に二つ。

一つはプラスチックに炭素などの黒い粉をまぜて、光を吸収させる方法。もう一つはアルミニウムを蒸発させてプラスチックの表面に薄くくっつけ、光を反射させる方法です。

 

日本にははっきりした決まりはありませんが、国際的基準や消費者庁の目安によって、目に見える光を0.003%以下(およそ3万分の1)に。目に見えない紫外線も同じく0.003%、赤外線は3%以下になるよう作られています。

 

太陽はとっても強い存在。専用でない下じき、ガラス板にろうそくで“すす”を付けたもの、写真のフィルムなど…で見るといいと聞いた事がある人はいませんか?絶対にマネをせず、専用の減光フィルタ―を使ってくださいね。また専用のメガネをしながらでも、望遠鏡や双眼鏡で観察するのは危険です。正しい知識で目に優しく観察しましょう!

(6月11日 朝日新聞)

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