6月10日 「誰にでもわかりやすく」

国内に300万人いるとされる色覚障害の人に配慮した、“カラーユニバーサルデザイン(CUD)”に取り組む企業や団体が増えているようだ。

 

「無印良品」を運営する良品計画(東京都)は5月、シャンプーなどの詰め替えボトルに取り付けるカラー識別リングを刷新。明るさを調整するなどの工夫で、色覚障害の人にも色の違いが分かりやすくした。

『識別が目的なのに、以前のリングは色覚障害者に不便だったと知った時は恥ずかしかった』と振り返るのは、社外で色覚障害について学んだデザイナーの白鳥裕之さん(32)。彼を中心に有志が勉強を重ねて販売にこぎ着け、ウェブサイトには喜びの声が寄せられている。

 

そのほか東京都の病院や駅などの公共施設でも、案内表示をCUDにする取り組みが広がっているようだ。2020年には東京五輪・パラリンピックも控えている。外国人旅行者や高齢者などすべての利用者に役立つよう、「誰にでも分かりやすく」が合言葉だ。

(6月7日 日経新聞)

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