6月10日 他人のⅰPSで網膜移植

理化学研究所や京都大などのチームは6日、世界で初めて他人のⅰPS細胞から作った網膜の組織を患者に移植する臨床研究の計画を発表した。

 

計画では、失明の恐れがあり全国に推計70万人いる「加齢黄斑変性」の患者約10人を対象に、iPS細胞から作った網膜組織の色素上皮を移植する。

2014年の1例目の移植では患者自身のⅰPS細胞から作った色素上皮のシートを使い大きな問題はなかったが、培養や検査に約1億円、移植までに約11か月費やした。

今回は安全性確認が主で大幅な視力改善は見込めないが、患者自身のⅰPS細胞を使う移植と比べると費用や時間を大幅に減らせ、うまくいけば他の病気でもiPS細胞を使った治療が広がる可能性もあるという。

今後の可能性に注目したい。

(6月7日 朝日新聞)

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