4月13日 デメリット理解して、満足度アップ。

年を重ねれば誰もがなると言われる白内障。濁った水晶体を取り出して新しく「眼内レンズ」を入れる白内障手術はポピュラーなものとなりましたが、術前の理解がその後の満足度を大きく左右します。眼内レンズには2種類あって、一方は“単焦点レンズ”もう一方は“多焦点レンズ”です。それぞれの特徴をご紹介します。

 

★単焦点レンズ

一定の距離だけに焦点が合うもの。生活に合った焦点距離のレンズを選べば、比較的はっきりとした見え方が期待できます。ただし、それ以外の距離を見るときはメガネが必要です。公的医療保険が適用され、機関によって差はありますが3割負担なら5~6万円ほどの費用。

★多焦点レンズ

主に二つの距離に焦点が合うもの。眼鏡なしに生活できるかも?という期待は持てますが、レンズの構造上くっきり感は落ち、夜間の街灯や車のライトがまぶしい・にじんで見えるといった現象も起こり得ます。公的医療保険は適用外ですが、先進医療として検査費などには保険適用され、片目30~50万ほどの費用。

 

このようにそれぞれのレンズにはメリットとデメリットがあります。見え方に慣れるまで数週間かかる場合があることも知っておくとよいでしょう。

術後の不満を訴える声の中には、術前の期待とのギャップがあるケースも多いようですが、一方で欠点をよく理解し、満足度を高く感じている人も少なくはありません。医師ともよく相談し、自分に合った選択ができるといいですね!

(3月29日 朝日新聞)

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