7月22日 人気の“まつエク”そのリスクは?

まつげ1本ずつに人工毛を付けてまつげを濃く長く見せるまつげエクステンション、いわゆる“まつエク”は、「目がぱっちり大きく見える」「ビューラー、マスカラいらず」と若い女性を中心に大流行。ところがその施術によるトラブルや被害相談が相次いでいます。

国民生活センターと全国の消費生活センターの報告によれば、相談件数は2010年~14年までに延べ599件。過去1年間にまつげエクステを経験した1000人のうち4分の1の人が、「目に異変や違和感があった」と回答しました。

主な症状は目のかゆみ、痛み、異物感、まぶたの腫れやかぶれなどですが、中には視力低下やまつげが生えなくなったという深刻な事例も報告されています。

その原因の多くは施術に使用する接着剤。国民生活センターが実際に使われている15種の接着剤を調べた結果、すべてからアレルギー性皮膚炎などを引き起こしうる化学物質シアノアクリレートを検出しました。現在まつげエクステに使う接着剤の成分を規制する法律はなく、他にも人工毛や器具の衛生面、受ける人のアレルギー体質や施術者の未熟さなどが原因となっています。

施術を受ける際は、事前にリスクの説明が十分にあり衛生状態の良い店を選ぶこと。また目に異変を感じたら放置せず必ず眼科を受診するようにと医師や国民生活センターは呼びかけています。

瞳に優しく、おしゃれを楽しみましょう。

                            (7月14日 中日新聞)

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