7月31日 コンタクト使用で目に痛み?

【Q.】

40年前からハードコンタクトを使用しています。10年ほど前から目に痛みを感じるようになり眼鏡を使っています。加齢によるものか目そのものの不調か、気になっています。

 

【A.】

①まず加齢による涙の分泌量の減るドライアイが考えられます。レンズと角膜の間でクッションの役目を果たしている涙の量が減ると、角膜に傷が出来て痛みを感じます。

②二つ目にレンズの汚れも考えられます。洗浄液との組み合わせが悪いと汚れが落ちにくく、それが角膜を傷つけます。

③上まぶたが垂れ下がる眼瞼下垂の可能性も。コンタクトとの動きが悪くなり、まばたきの間にレンズと角膜の間に入る涙の交換が悪くなります。

 

【治療法は…】

ドライアイの場合は目薬を一日に数回使って不足している涙を補います。傷が多いレンズは新しいものに交換します。眼瞼下垂では垂れ下がった瞼の影響を抑える為、小さいレンズに変更します。眼瞼下垂手術も選択肢の一つです。

 

【日常での注意点…】

ハード、ソフトを問わず、3か月に一回程度、眼科医の診察と目の検査を受けて下さい。

 

(7月25日 朝日新聞)

7月6日 広がるロービジョンケア

「ロービジョンケア」。視力の低下やモノが重なって見えるなど、見えにくさが治療をしても改善せず、日常生活に支障が出る人を支援する取り組みのことです。

 

米国の基準では、左右の良い方の矯正視力が0.1以上0.5未満をロービジョン、0.1以下を失明と定義しています。日本眼科医会がこの基準で推計したところ、国内のロービジョン人口は約145万人、失明は約19万人とされました。

高齢化に伴い、その数は今後さらに増えると予測されています。

 

読み書きに支障が出る場合、自分に合ったルーペや拡大読書器の選択。歩行に支障がでる場合は白状を使った歩行訓練など、残った視機能を最大限に生かせるよう、補助具や福祉サービスを利用して生活しやすくすることがロービジョンケアに含まれます。

 

眼科ではロービジョン外来を行う診療所も少しずつ増えては来ましたが、医療・福祉・教育のつながりが弱く、十分なケアを実施できない状況がみられました。

これを打開しようと、東京都眼科医会は1月、生活訓練や就労支援の団体、盲学校などの教育機関、用具や眼鏡を販売する団体とネットワークを立ち上げました。

関係団体の連絡先をまとめた印刷物を患者に手渡し、支援の普及に力を注ぎます。

 

その他の都道府県の眼科医会も同様に、冊子やホームページで情報を提供しています。

見えにくい人向けの様々な用具や機器の展示・販売を行うショップなどを紹介。

また近年は、見えにくい人向けのパソコンのソフトやスマホのアプリも続々登場しています。

 

問い合わせ・検索は下記を参考

日本ロービジョン学会

日本眼科医会

日本点字図書館わくわく用具ショップ(用具の展示・販売)

日本ライトハウス情報文化センター(用具の展示・販売)

東京都障害者IT地域支援センター(ソフト・アプリの情報)

 

(7月4日 朝日新聞)

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