2016.6.14 まばたきの心理

梅雨入りし、蒸し暑い日々が続きます。

エアコンもすでにフル稼働です。

診察室のエアコンは調整が難しく、診察台に合わせると、患者さんはとても涼しいのですが院長の目は乾いて、意識的に『まばたき』をします。

 

『まばたき』の生理的な役割としては、

『まばたき』で涙を全体に行きわたらせることで

涙を眼表面にならして乾燥から守る。

目に入ったゴミを洗い流す。

像のボケを修正する(ピントを合わせる)。

強い光に対して『まばたき(目を閉じる)』することで目を守る。など。

 

一般的には1分間で15~20回のまばたきです。

パソコン作業(ゲームでも)では、『まばたき』の回数が減り、その分乾き目もひどくなるのですが、集中度合いが強いことともいえます。

実際、ものごとに集中すると『まばたき』が減り、不快に思っているときは増えるそうです。

 

『まばたき』は眼科に関することだけででなく、心理状態も表しているようです。

今まででわかっていることは

人前で緊張すると『まばたき』が増加。

興味がないと『まばたき』が増加、興味の度合いが強く集中すると減少。

映画やテレビ、講演などでも面白いと観衆の『まばたき』が揃うそうです。

『まばたき』は目だけに関係すると思っていましたが、心理学の分野では、『まばたき』を指標に心の動きを探る研究がされているそうです。

無意識の『まばたき』で、心まで読まれる時代が来るかもしれません。

 

無意識な『まばたき』、反射的な『まばたき』(ゴミ、強い光)以外に意識的な『まばたき』もあります。

『ウインク』

少女漫画では女の子のウインクにドキッとする男の子が出てきました。

「いつか自分も!」と鏡を見て練習したものです。

やってみると、結構難しく、顔面神経麻痺みたいになってギブアップ。

結局、人前でウインクする機会はなく…

『天使のウインク』を口ずさみながら、(松田)聖子ちゃんならきっと上手くできるんだろうな~と思ったあの頃。

もう一度鏡の前で練習しようかしら?

老化予防の表情筋トレーニングにはいいかも。

 

 

 

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2016.6.7 左側通行?

ランニング中、ポツポツと雨が降り始め、家路に急ぐ日曜日の朝。

川沿いの遊歩道をいつものように右側を走っていると…

前方向かって右側の道路から、40歳くらいのサラリーマン風の男性が歩いてくるのが見えました。

傘は少し前方に傾けてさしています。

そして遊歩道に入り始めました。

てっきり右側に行くと思いきや…

右側を走っていた私は、急に現れた傘の帆に衝突し、びっくり。

「きゃあ、すみません」と、とっさの一言。

これで終わるかと思いきや…

「おい、歩行者は左側だろーが!」と、びっくりするような怒鳴り声。

ひゃあー。

怖くなり、全力疾走で、逃走?

100メートルくらい走ったところで、振り向くと、誰も追いかけてこない。

ふぅー。

歩行者は右側通行だよねー?

しかも、人とぶつかったのではなくて、開いた傘にぶつかった状況。
この頃『自己啓発の父』と呼ばれているアドラー心理学(要約本)を読んでいる私。

フロイト、ユングと並び『心理学の三大巨頭』と称されるアドラー。

『相手を支配するために「怒り」という感情を創り出して利用する』とあります。

この場合もアドラー流に解釈するなら、『言葉で説明する手順を面倒に感じ、無抵抗な相手を、より安直な手段で屈服させようとし、その道具として、怒りの感情を使った』ことになるそう。

アドラーを読んでから、少々精神的に成長したような…

 

朝から何かむしゃくしゃしてたのかな~

イヤイヤの出勤だったのかな~

あんな風に怒鳴って怒って、気の毒な人だな~

 

でも、『歩行者は右側通行』ですよ。

 

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2016.5.31 そこ笑う?

学校検診シリーズも終了した午後、映画を見に行ってきました。

 

『海よりもまだ深く』

前日インターネットで予約した時には、話題作にも関わらず座席はガラガラ。

後列真ん中の一番いい席をゲット。

スタッフ曰く「サミットの最中だから名駅は警備強化で映画見る人も少ないんじゃないですかね~」

当日行ってみると、満席に近い盛況ぶり。

ざっと見渡したところ、自分が最年少のようです。

オバサマの二人連れからグループ、熟年夫婦といった具合。

 

文学賞を一回受賞したきりの売れない作家良多(阿部寛)が主人公。

愛想を尽かされ離婚した元妻と息子に未練たらたら。

しかし、ギャンブル好きで養育費も滞る。

月に一度の息子との再会が楽しみ。

夫に先立たれ団地に独りで住む母(樹木希林)。

 

ある日、母の家に息子を連れてきた良多。

元妻が迎えに来るも、台風のため、母の計らいで、元家族が思いがけず一夜を過ごすことになる。

と言うお話。

 

淡々としているのですが、時々じ~んとする場面が。

樹木希林演じる母がとても絶妙です。

気に行った場面としては…

団地のベランダにあるミカンの木。

良多が、中学だか高校の時に食べたミカンの種から芽を出し大きくなった木。

母『花も実もつかないんだけどね、あんただと思って毎日水やってんのよ』

良多『いやなこと言うな~』

母『青虫が葉っぱ食べて育つのよ。何かの役には立ってんのよ』

皮肉っぽい言葉の中に、母の愛情を深く感じました。

元気で生きているだけで十分という思いが伝わってきました。

まだ、息子には、花も実も付けてほしい母ではありますが、何十年もすれば、達観するのかもしれません。

この会話の直後、どっと『ハハハ~』の笑い声が。そしてボソボソ『~なのよね~』

…ここで笑うの?

自分は映画館では声を出さないので、なんで~?

それ以外の場面でも、笑いの渦が…どうもオバサマたちには笑いのツボがたくさん存在するようです。

映画館では自分の世界に浸りたい~願望の自分は、『くすり』心の中で一人笑い。

 

決してコメディではない、『なりたかった大人』になれなかった大人たちのお話です。

DVDが出たら、今度は一人きりで見ようっと。

 

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2016.5.24 あなたの好きなように

学校検診後の『受診のお知らせ』用紙を持って来院される患者さんが増えています。

近視の場合は、程度によって眼鏡を処方するか否か。

処方しない場合は、どのくらいの間隔で経過を見ていくか。

前回の視力検査より急に視力が低下した場合や、患者さんがまだ小さい場合は、検査薬を用いて、調節力(ピント合わせの力)を取り除き正確な程度を測定します。

もう、眼鏡処方をした方が良い場合…

Dr「○○君、黒板の字見える?」

子「何となく見えるけど、見えない時も多い」

Dr「どうする?眼鏡はめたらすっきりするけど、どうしたい?」

○○君、お母さんの顔を見る

母「あなたが決めなさい。あなたのことだから」

子「じゃあ、作る。はめる」

母「いいの~?本当にいいの?」

「眼鏡はめたら、どんどん悪くなりますよね~?」

Dr「そんなことないですよ」

母「眼鏡はめ始めたら、はめっ放しになっちゃいますよね~?」

Dr「近視の程度によりますよ。本人が不自由なら自分から積極的に掛けます」

母「まだ小さいので、壊すかもしれないんですよ~」

Dr「壊すことは滅多にないですよ。フレームのゆがみは、眼鏡屋さんで直してくれますし」

母「こんな小さいうちから、可哀そうじゃないですか?」

Dr「見にくいままの方が可哀そうな気がしますが…」

母「どうする?大丈夫?良く考えてよ」

子(母の顔をじっと見て)「もう少し考える」

母「ということで、もう少し様子見るそうです」

Dr「わかりました。では、もう少し様子見ましょう。掛ける気になったら言ってください。処方箋書きますね」

 

父親が付き添いの場合は、「眼鏡作りましょうか?」「どうする?」「お前が決めろ」「作る」「よし」「まだ作らない」「わかった」で終了する事が多いのですが。

 

「あなたの好きなように…」と言いつつも、その裏には、母親特有の(広く言えば女性特有の)『私の希望に沿って』というニュアンスが感じられる場面が時々あります。

 

自身もそういう常套句を使った身。

子供たちが大きくなった今、反省すること然り。

『相手の意思を尊重するようで、自分の希望を聞いてほしい』そんな女子心に、「女ってめんどくせ~最初から本心を言えよ~」と、吠える息子たちです。

 

ともあれ、眼鏡はそんな悪いものではありません。

生活を良くするツールです。

お母さん、心配しすぎないでくださいね。

 

 

 

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2016.5.17 お返事は?

今年も学校検診が始まりました。

 

学校医初めての年、下の息子をクーハン(赤ん坊用のかごバスケット)に入れて同伴したのは懐かしい思い出。

たくさんの小学生を見ながら『こんな風に大きくなるのかな~』、中学生を見ながら『こんな風に逞しくなるのかな~』と思ったことも、今は昔。

今は、検診に行くたび『可愛いな~』『そのうち、うちの息子たちみたいな図体になっちゃうんだろうな~』と愛おしく思います。

 

さて、眼科健診は、眼に病気がないかどうかをチェックすることが目的です。

学校保健上、まぶたや結膜などといった表面的な異常を見つけます。

充血・ろほう・まぶたの異常など。

加えて斜視など眼位の異常など。

いずれも、おかしいか否かをふるい分けるので、診断まではつけません。

もちろん、こちらでは、結膜炎、アレルギー、めんぼ、皮膚炎などの診断の見当はつけていますが。

それゆえ、『受診のお勧め』をもらって、医療機関を受診して初めて診断・治療となります。

毎年、低学年(特に1年生)の用紙回収率はいいのですが、高学年になると放置…という事例も多くなってきます。

『受診のお勧め』をもらったら、タイムリーに受診してください。

 

近年検診で気になることは…

多くの学校では、先生が生徒の名前を呼びます。

ずらりと整列して、名前を呼ばれたら返事をして、医師の前に立つのが、眼科検診の定番スタイル。

「○○さーん」

しーん。でも、前に出る生徒はいます。

「○○さーん」

無言。

「○○さんだよね?」

無言。

「○○さんだよね?」

うなずく。

「お返事は?」

無言。「?」

「名前呼ばれたらお返事しなくっちゃ。誰を検診するのか、わからなくなるからね。お返事は?」

「はい…」

検診開始。

約3分の1の生徒には、この繰り返しです。

なかには、気持ち良いくらい、元気に「はいっ!」と返事をする子もいますが。

『自分の名前を呼ばれたら返事をする』のは、他人に『自分です』と確認をさせるためのはず。

いつから子供は返事をしなくても済む生活になってしまったの?

お手本にしたいのは『笑点』の春風亭昇太さんの返事。

次回の大喜利で見てみてください。

カテゴリー:公センセの想い 眼に関すること

2016.5.10 連れてって~

「いい店見つけたから行ってみる?」

「○○(男友達)と行って良かったから(下見)、デートに使ったらむっちゃ喜んどった。」

「母さんも気に入ると思う。」

「行く、行く~」

「ダイニングバーやで、夜しかやっとらん。」

「ダイニングバー!?お洒落~!連れてって~」

 

『ダイニングバー』とは、洒落たレストランにバーカウンターが付いている作りで、ちゃんとしたお料理がでてくる所らしい(行ったことはない)。

夜。街。お洒落。オバサンにはずいぶん昔のこととなってしまいました。

 

さて、お勧めのダイニングバーは、確かにお洒落でハイセンス。

店内は、薄暗くてムーディーな感じ。

 

まずは乾杯!ということで、飲める派は「ビール」、飲めない派は「ソフトドリンク」

「母さんは?」

「とりあえずビールかな~」と、言いつつも、ドリンクメニューを熟読。

「ワイン飲み比べセットにする」

「泡、白、赤で選んでください。」

泡、白、赤と銘柄までは読めるのですが、その講釈(ワインの特徴)が見えない!

「何しとるの~早く決めや~」

「これ、何て書いてある?」

「読めんの?」

「読めんのではなく、見えんの。読んで~」

隣の息子に読んでもらって、やっと注文終了。

近遠コンタクトレンズでは、この薄暗いムーディーな空間では、太刀打ちできません。

やおら、コンタクトレンズを外すか(近視なので外せば近くは見えます)、最初から眼鏡で来るか…

メニューの細かさから云って、老眼のオジサンオバサンは想定されていないのでは?

大人の女性なのに…何たる失態。

 

ダイニングバーだけあって、お料理はとても美味しく大満足。

「前は、ドリンクと料理1~2品しか頼めんかった。今日はスポンサー(親)がいるから、バンバン頼もうぜ」

隣の女子会には負けますが、長谷川家としては、まずまずの盛り上がり。

久しぶりの父子の会話に父(夫)もまんざらではない様子。

お勘定を済ませ、外へ出ると

「まじ、美味かった」

「あざーした」

「ごっちゃん」と息子たち。

予想外の出費にも関わらず、「また母を連れてって~」と馬鹿母(私)。

オバサンならではの失態ありのダイニングバーデビューでした。

 

 

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2016.4.26 引っかかり

倉庫にあった朽ちそうな段ボール箱の中から見つけた中学の卒業文集。

中学時代に一番心に残ったことについての内容。

題名は…『絶体絶命』

以下抜粋。

中1の文化祭の終了時、舞台の後ろに行こうとして、私のセーラー服の裾が、どういうわけか緞帳(どんちょう・客席から舞台を隠す幕)の棒の端に引っかかってしまった。

「外さねば」と考える余裕もなく、緞帳は上がり始めた。

演劇部員が知らずにボタンを押している。

私はステージを見下ろせるように、宙に浮いてきた。

「助けて~。誰か助けて~」と言っても下にいる誰にも気づいてもらえない。

緞帳も最高位で停止したので、真下とその周り少ししか見えなくなってしまった。

みんなが体育館にいるうちに、何が何でも助けてもらわなければならない。

無我夢中で「助けて~」の連呼。

誰かが気づいて先生に知らせてくれた。

「1年生が引っかかっとる」

「えー!?引っかかっとる?」

「緞帳を下ろせ~」

「手を離すな~死んでしまうぞ!」

左手には眼鏡、残る右手と引っかかったセーラー服のみで自分を支える。

セーラー服の裾が破れたらおしまい!

 

徐々に身体が下へ降りて行き、みんなの声が大きくなる。

足が地に着いた。

手はしびれて足はがくがくしたが、それでも私は、安心感で一杯だった。

あの時、小説みたいにうまく助かったが、もし、誰も気づいてくれなかったら、耐えられず手を放してしまっていたら…と思うとゾッとする。

今ではテレ笑いで話せることも、あの時は絶体絶命だったのである。

戦争を知らない私にとっては、あの時ほど無事で良かったと思えたことはない。

 

中学3年生の私が中学1年の私を回顧して書いています。

あれから30年以上人生を歩んできましたが、あの時の自分の幸いなる命に改めて感謝です。

 

それにしても、ドアノブでよく服の袖口を引っかける私。

白衣が引っかかることもあり、弱い生地なら破れることも。

ドアノブを下げて開け、絶妙に袖口に引っかかる方向を向いて進むのだと思いますが。

袖口で済んでいますが、『引っかかり癖』があるようです。

 

 

 

 

 

 

 

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2016.4.19 桜が散る頃には

今年も桜は散ってしまいましたが、桜の散りかけの時期に歩くとおセンチになります。

無心に走る、歩くという人がいますが、きょろきょろ派の院長としては、

きょろきょろしながらも思う人、考える人。

 

桜の散りかけに想うのは、亡くなった患者さん。

とりわけ、長期に渡り来院されていた患者さんや往診で診ていた患者さんには、

思い入れがあります。

 

今年、往診で診ていて逝かれた患者さんはすでに5人。

内科医の要請で往診し、「寒いからどうぞ」と缶コーヒーをもらっての次回往診は

突然の死により中止になったKさん。

肺気腫で起き上がることもえらくて、それでも往診時は頑張って起き上がろうとされていたNさん。

60歳を超える息子さんが全面的に介護していたAさんは、寝たきりにも関わらず

いつも「元気やわ」

「もう少しテレビがみたいから」と、やっと手術を決心した矢先に逝かれたIさん。

入所施設が変わっても10年以上!往診をした視神経萎縮のS子さん。

 

訃報を聞くたびに、「○○だったのにね~○○のこともあったね~」といつも往診に同伴してくれるKスタッフと思い出を語り合います。

眼科医ゆえ、直接死に立ち会っていません。

そのため、思い浮ぶのは穏やかな顔だけです。

過去に亡くなった患者さんのお顔が次々に浮かんできます。

桜の散りゆく下で、想いをめぐらせます。

家族でもなく、親類でもなく、友人でもなく…でも想っている人間がここにいます…

 

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2016.4.12 ハガキの効用

久々に実家に。

弟一家との同居ゆえ安心ですが、たまには父母の顔を見に。

 

数年前に病気をしてから元気がなくなった父。

以前は晴耕雨読、畑仕事もまめだったのに。

 

見かねて介護認定を取るように勧めたところ、『要介護1』という結果でした。

デイサービスなどの提案をされるも外出したがらない父は、母と一緒に家にいるのが大好き。

母は、学校みたいに一日のスケジュールを決めて敢行。

時には電話で長々と愚痴も聞かされ、「さっきも聞いた」と不詳の娘(私)。

 

娘として出来ることは…と考えたところ

「ハガキのやりとりをしよう」

電話でのやりとりでは、母は延々と長いし、父は一言二言で終わってしまいます。

 

息子(孫)も巻き込んで一言メッセージを書くっていうのはどう?

息子たちは「じいちゃんに何書くの?」と言っていたのですが、

『じいちゃんハガキプロジェクト』と称して、一行だけ書くという協力を取りつけました。

父には返事を出すように念押し。

「彼女とドライブに行ってきたよ~」

「テスト終わったから床屋に行きまーす」

「今日は、焼き肉爆食い、大満足」 メールのような孫たちの一言。

娘は何気ない日常をもう少し長く。

かくして…次第に父の字体も内容も力強くなり、回復の兆しが見られるようになりました。

 

久々に実家を訪ねたところ、『介護1』から『要支援2』に介護度が改善したとのこと。

娘としては一安心。

次回は『要支援1』への引き下げを期待。

親には元気でいてほしいもの。

『じいちゃんハガキプロジェクト』は続く…

 

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2016.4.5 腹筋女子

新聞を読んでいたら『腹筋女子』なる言葉が。

自分の腹筋部分の写真を撮って、SNS(交流サイト)に投稿する『若者女子』だそう。

人に見せるからには、「ぶよぶよ、だぶだぶ」というはずもなく。

しっかり割れている腹筋。

多くが、本人の顔は載っておらず、ビキニやハーフトップ姿で腹筋を強調した写真。

モデルに至っては、鍛えられた腹筋・バスト・ヒップも強烈にアピール。

ボディビルダーでないにもかかわらず。

 

ストイックに筋トレをするためにスポーツジムに通う女性が増えているそう。

いるそう…って、自身もそうです(どこからがストイックなのかわかりませんが)。

一時走る距離を伸ばした時は、体重も体脂肪も減ったのですが、

意外にも筋肉は付いておらず…

「漠然と走っていても、筋肉は付きませんよ。

正しい筋トレで筋肉を付けましょう」ジムでのアドバイス。

以後は、パーソナルトレーナーについて、筋力トレーニング。

その日の限界まで追い込まれ、トレーニング終了。

次回までに必ず自主トレも。

トレーニングの後は、毎回男性容量のプロテイン。

食事もタンパク質・肉・肉・肉…と意識して摂取。人生初。

結果、痩せると思った当初の予測と反して、体重は約1キロ増加。ガーン。

しかし、筋肉量も増加。

「長谷川さん、成果出てますね。ナイスです。この身長だと、

筋肉付けてもっと体重増やしてもいいですね」

年齢とともに加速度的に減っていく筋肉。

50歳以降は年1~2%減。

筋肉が減ると基礎代謝量も減り、結局太ることに。

豊かな老後は自分で作らなくては。

かくして、家でも腹筋マシンでトレーニング。

 

それにしても何故「若者女子」は『腹筋』を人に見せるのか?

腹筋こそ、自分の努力を視覚的に示せる絶好の部位だからだそうです。

自分の努力を、視覚的に多くの人にアピールしたい?

「おばさん女子」には、無理・無理。そして不可解。

自分の努力の先は『豊かな老後』の「おばさん女子」としては。

 

ベリーダンスを習い始めてから「腹筋、いい感じですよ」と言っている20代の知人に

『腹筋女子』を勧めてみよっと。

知人の腹筋、ちょっと気になります。

 

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