2015.11.17 おすそ分け

名駅から帰ってきた息子。

袋からあんぱんを取り出し「もらった」

「 販促用に配っとたの?」

「違う、知らないおばあさんからもらった」

「え~?」

聞くところによると、コンビニでうろうろしていた次男は、ひとりのおばあさんから声をかけれたそう。

「お兄ちゃん」

「あ、はい。僕ですか?」

「そう、パンひとつもらってくれる?」

「は?いいです、いいです(お断り)」

「食べきれないから、もらってくれると嬉しいんだけど」

「あ、はい…」

「よかった」と嬉しそうに去って行ったそう。

 

『知らない人から物はもらうな』という厳格な教育方針ではない我が家の、兄弟たちの反応は…

「よかったなぁ、お前もやっと声かけられるようになったんだ」

兄弟で一番の寡黙でシャイな弟へのお褒めの言葉。

「おばあさん、○ちゃんが喜んで受け取ったからよかったんだよ」と弟。

「そうかなぁ」まんざらでもない様子でむしゃむしゃ。

 

もしかしたらパン屋でひとつ買うのは気が引けて、わざと余分に買ったのかもしれません。

誰かにあげたらいいわ、と。

 

そんな小さな出来事から数日後。

バスの中、たまたま患者さんと同席に。

ひとしきり世間話に花を咲かせた後、降りる間際になって

「よかったらひとつ食べて。タイ焼き余分に買ったから」

「いいんですか?では、ありがたく」

まだ温かいタイ焼きの甘い香りとともにバスを降りました。

 

ちょっぴり幸せのおすそ分けに与った私たち。

親子そろって、人が何かあげたくなるようなタイプなんですね~

 

カテゴリー:公センセの家族・恩師・友人など 公センセの日常の出来事
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